インフラエンジニアの種類と特徴!あなたはどの分野が合っている?【女性SEが解説】

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インフラエンジニアといっても、担当する分野によって種類があります。

 

身につくスキルやキャリアプランが変わるので、

自分がどの種類のインフラエンジニアになりたいか意識しておきましょう。

 

女性が多いのは

セキュリティ系インフラエンジニアとデータベースエンジニアです。

 

育児中でも比較的働きやすい分野といえます。

 

この記事では、

オープン系/汎用機系/ネットワーク系/セキュリティ系/データベース/社内SE

6つのタイプを紹介します。

 

オープン系インフラエンジニア

 

オープン系や分散系といわれるシステムを構築、運用保守するエンジニアのことです。

 

オープン系や分散系とは、

たくさんのサーバーで処理を分散して大きな情報システムを作り上げるイメージ。

 

具体的に言うとLinux、UNIX、Windowsサーバーを指します。

インフラエンジニアの中では一番人数が多いです。

 

サーバごとに役割があり、オープン系インフラチームの中でも細分化されています。

運用管理サーバの担当、帳票作成サーバの担当、Webサーバの担当など。

 

「〇〇のことは〇〇さんが詳しい!」と名指しされるようになったら、

プロジェクト内で必要なメンバーになれた証拠です。

 

女性のインフラエンジニア、特に若い人はオープン系が多いです。

 

同じ分野の技術者がたくさんいてネットで情報が得やすいので、

分からないことは調べればわかる、というとっつきやすさがあります。

 

新しい製品やベンダー資格が多いので、

資格を取ってスキルアップしたい人におすすめです。

 

他の資格でもスキルアップはもちろんできますが、

資格が豊富なので勉強の仕方で悩むことがない、というメリットがあります。

 

プロジェクトによって管理対象のサーバは数百台~に上るので、

全てのサーバに適用したい処理では作業量が多くなりがちです。

 

スクリプトを作って効率化するのですが、

どうしても1台ずつ確認しないといけないこともあります。

 

最近ではサーバ環境をクラウド上で提供するAWSなどのサービスが増え、

物理的なサーバから仮想的なサーバーの構築・運用保守にシフトしてきています。

 

物理的な機器が少なくなれば、

在宅での仕事や数百台のサーバーの管理が効率化できる可能性が高いです。

 

オープン系のインフラエンジニアは、今後クラウドサービスの技術習得が必須でしょう。

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汎用機系のインフラエンジニア

 

汎用機(メインフレーム)を使ったシステムを構築、運用保守するエンジニアです。

 

メインフレームはオープン系システムが登場する前からあるシステム。

主に金融機関や官公庁系の大規模システムに使われています。

 

歴史が古いためレガシーシステムとも呼ばれます。

 

分散系システムが登場したとき、

汎用機系のシステムは分散系システムに置き換わると言われました。

 

しかし、汎用機は高い可用性と信頼性を持っているので、

絶対に止められないシステムに未だに使われ続けています。

可用性(アベイラビリティ):いつでもシステムが使える状態にあること

信頼性(リライアビリティ):故障しにくいこと

 

24時間365日止められないシステムを

ミッションクリティカルなシステムと呼びます。

 

金融系、決済系、医療系などです。

 

汎用機はとても高価なので使用されているシステムは限られおり、

学習用の書籍やネットの情報はあまりありません。

 

独学でスキルアップするには難しい分野です。

 

汎用機系のインフラエンジニア50代前後の男性ばかりなので、

あと10年ほど経過したら技術者不足の恐れがあります。

 

業界全体で危機感があるので、

所属会社を問わず、若い技術者を教育しようという意識が強いです。

 

歳が離れているのもあって、親切に教えてくれる人が多いです。

 

汎用機は独学が難しいので、

実務経験がある人は貴重な人材として扱われます。

 

設立10年くらいの比較的新しい会社では、

そもそも汎用機をやっていない会社も多いです。

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ネットワーク系インフラエンジニア

ネットワーク系のインフラエンジニアは、

主にネットワーク機器の導入や運用保守をします。

 

ネットワーク機器とはルーターやスイッチなどです。

 

ネットワーク系のコマンドを打って設定変更したり、通信状況を確認します。

 

実際に LAN ケーブルの抜き差しもするので、

マシンルームでの作業が多いイメージ。

 

最近は1つのシステムで完結するサービスは少なく、

いろいろなシステムと連携して便利なサービスができています。

 

ネットワーク系インフラエンジニアの需要は

どんどん増えるのではないでしょうか。

 

若い男性が多いイメージです。

 

例えばサーバが原因の障害でも、

連鎖的にネットワーク系のメッセージが出たりするので、

緊急コール(呼び出し)はよくあります。

セキュリティ系のインフラエンジニア

セキュリティ対策や監査対応に特化したインフラエンジニアです。

 

オープン系や汎用機系などの領域を横断して、

構築時にセキュリティが高いシステムかどうか、

運用段階でセキュリティのリスクがないかどうかをチェックします。

 

システム的な障害対応がないため、急な残業や呼び出しが少ないです。

 

子育て中の女性でも担当しやすい領域だからか、

女性の割合が高いです。

 

わたしが復職したのもセキュリティの分野でした。

 

セキュリティ分野ではお客様と合意する文書を作ることが多いので、

堅い文書を読んだり書いたりする場面がよくあります。

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社内SE

 

IT企業ではなく、一般企業のシステム担当として就職します。

現在、なんの情報システムも使用していない企業はほとんどないでしょう。

 

ほとんどの企業にはシステム部門があるはずです。

 

一般企業で絶対に止められないシステムを持っているのは稀なので、

インフラエンジニアの中では勤務形態が安定していると言えます。

 

社内システムはオープン系のサーバがほとんどなので、

仕事内容はオープン系インフラエンジニア+社内のヘルプデスクというイメージです。

 

専門的な部分は外注しているケースが多いので、

夜勤や障害対応が少ないです。

 

デメリットとしては、

エンジニアとしてのアピール力が低いかもしれません。

 

ひとくちに社内SEといってもいろいろなスキルレベルの人がいますが、

1つの会社のシステムしか経験がないとみなされます。

 

データベースエンジニア

オープン系や汎用機系インフラエンジニアの中でデータベース担当になることもあれば、

データベース担当の独立したチームで働くこともあります。

 

データベース設計の良し悪しによって、パフォーマンスに影響したり、

のちのメンテナンスしやすさに影響します。

 

データベースにも障害対応はありますが、

ハードウェア障害(機械の故障や不具合)は担当外です。

※ハードウェア障害はオープン系/汎用機系/ネットワーク系のインフラエンジニアが呼ばれます。

 

新しいアプリケーションやシステムが立ち上がるときは忙しいですが、

運用保守は残業なしで帰れることが多いです。

アプリケーションエンジニアとインフラエンジニアの違い

アプリケーションエンジニアは、

ITインフラの上で稼働しているアプリケーションを開発、運用保守するエンジニアです。

 

アプリケーションエンジニアは、

お客様の業務内容を深く理解して開発することが求められます。

 

一方インフラエンジニアは、

アプリケーションが動くための環境を準備する、縁の下の力持ち的存在です。

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オペレーターとインフラエンジニアの違い

 

インフラエンジニアとオペレーターは担当する範囲が違います。

 

インフラエンジニアは要件定義や設計といった工程を担当するのに対して、

オペレーターの仕事は運用保守のみです。

 

インフラエンジニアも運用保守は担当しますが、

オペレーターに指示を出す立場。

 

オペレーターはインフラエンジニアの指示に従って、コマンドを打つなどの作業をします。

 

オペレーターのできる作業範囲はとても狭いので、

スキルアップや年収アップを考えるとオペレータよりもエンジニアを選びましょう。

 

運用オペレーターの具体的な仕事内容や目指してはいけない理由は、

こちらで詳しく紹介しています。

運用オペレーターの将来性は?インフラエンジニアを目指すべき理由を女性SEが解説

女性インフラエンジニアにおすすめの分野は?

 

家庭との両立が一番しやすいのは、

セキュリティ系のインフラエンジニアか社内SEです。

 

ただ、いきなりセキュリティ系のインフラエンジニアになるよりも、

オープン系/汎用機系/ネットワーク系の構築や運用経験があったほうが

他チームと話が通じやすくなります。

 

セキュリティはシステム全体をみる必要があるので、

広く浅くでもいろいろなプラットフォームの知識があると有利です。

 

社内SEはSIerに比べて求人が少ないので、

インフラエンジニアで経験を積んだ後に転職という流れが一般的です。

 

社内SEよりはSIerでいろいろな企業のシステムを経験したほうが

スキルアップに効果的。

 

家庭との両立と安定性を考えるなら、

 

オープン系か汎用機系インフラエンジニアで経験を積む

⇒出産後セキュリティ系のインフラエンジニア

もしくは、

オープン系インフラエンジニアで経験を積む

⇒社内SE

がおすすめです。

 

ネットワーク系インフラエンジニアも安定性はありますが、

家庭との両立を考えると在宅勤務や急な呼び出しの回避が難しいです。

 

最初からデータベースエンジニア1本もアリかと思います。

 

ただ、残業や休日出勤があっても好きな分野を極めるというのも1つの選択です。

やりたい分野とプライベートのバランスを考えて選びましょう。

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インフラエンジニアの種類は自分で選べるのか?

 

希望は伝えられますが、どのプロジェクトに配属するかは最終的に会社が決定します。

 

どうしてもこの分野をやりたい!というものがあれば、

その分野を得意としている会社に就職しましょう。

 

会社案内にオープン系/汎用機系/ネットワーク系と記載があっても、

実際はオープン系のプロジェクトが8割という場合もあります。

 

ホームページや求人からは分からないことが多いので、

転職エージェントにアドバイスをもらうのが有効です。

 

どのくらい社員の要望を聞いてくれるかも重要ですね!

 

会社選びのコツはこちらで紹介しています。

女性インフラエンジニアの会社選び!ホワイト企業を選ぶポイントを徹底解説女性インフラエンジニアの会社選び!ホワイト企業を選ぶポイントを徹底解説

 

 

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転職エージェントの選び方について、詳しい記事はこちら!

【未経験OK】女性インフラエンジニアが選ぶおすすめの転職エージェント!

 

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インフラエンジニア向けスクールの選び方について、詳しい記事はこちら!

未経験者がインフラエンジニアになるためのおすすめスクール3選!【女性でもOK】