IT系の国家資格には、
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の基本情報技術者試験があります。
初歩的な資格からスキルアップできるようになっています。
インフラエンジニアなら応用情報技術者から上、
高度試験の資格のうち1つは取っておきたいです。
高度試験はその分野の専門家として社内や転職でも評価されます。
この記事では、
基本情報技術者試験の難易度や出題形式、勉強法を紹介します。
基本情報技術者試験は4回受けました。
情報セキュリティスペシャリスト(現、情報安全確保支援士)を
持っています。
国家資格と民間資格の違いがよく分からない…という人は、
こちらも参考にしてくださいね!

目次
基本情報技術者試験とは?
インフラエンジニアの国家資格は情報処理技術者試験です。
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施しています。
【国家資格】
ITパスポート
情報セキュリティマネジメント
基本情報技術者
応用情報技術者
高度試験
・ITストラテジスト
・システムアーキテクト
・プロジェクトマネージャ
・ネットワークスペシャリスト
・データベーススペシャリスト
・エンベデッドシステムスペシャリスト
・ITサービスマネージャ
・システム監査技術者
・情報処理安全確保支援士
インフラエンジニアのキャリアを証明するなら、
高度試験の資格を目指しましょう。
基本情報技術者試験の難易度と評価
・ITパスポート
・情報セキュリティマネジメント
ITパスポートと情報セキュリティマネジメントは
IT利用者側を想定した資格です。
あえて取らなくても良いです。
・基本情報技術者
就活生や情報系の専門学校生、新卒のエンジニアがまず目指す資格。
インフラエンジニアのスキルとしてアピールするより、
未経験者が最低限の基本知識があることを証明するほうが近いです。
いきなり応用情報技術者を目指しましょう。
・応用情報技術者
インフラエンジニアの入門的な資格です。
2~3年目の若手インフラエンジニアが取得するイメージ。
まんべんなく知識が身につくので、
20代の転職でも多少のアピール力があります。
エンジニアになるか迷っている人は、
応用情報技術者の試験問題で適性があるか判断しましょう。
自分で勉強して合格できそうな見込みがあれば、
エンジニアでもやっていけそうです。
自分で勉強するやる気が起きないようなら、
エンジニアが向いているかもう一度考えたほうが良いかも。
エンジニアは自分で分からないことを調べたり、
自主的に学習する姿勢が大切。
応用情報技術者が独学で取れなさそうだと前途多難です。
・高度試験
高度試験は種類によって難易度は変わります。
個人的な難易度分けは次の通りです。
難易度が高い:
・ITストラテジスト
・システムアーキテクト
・システム監査技術者
・プロジェクトマネージャ
難易度が低い:
・情報処理安全確保支援士
・ネットワークスペシャリスト
・データベーススペシャリスト
・エンベデッドシステムスペシャリスト
・ITサービスマネージャ
難易度が低いといっても、高度試験で相対的な位置づけで、
応用情報技術者より断然難しいです。
ITサービスマネージャは論文がありますが、
運用保守をするインフラエンジニアは話題が身近な分、
取得しやすいです。
高度試験はその分野のスペシャリストとして認められるので、
難しいですがぜひチャレンジしましょう。
基本情報技術者試験の申し込み方法
基本情報技術者試験の申し込み方法をまとめました。
基本情報技術者試験は春と秋にありますが、
高度試験はほとんど年に1度しかないので、スケジュールに注意しましょう。
試験時期:
・春期試験 4月の第3日曜日
・秋期試験 10月の第3日曜日
申し込み期間:
・春期試験 1月中旬~2月中旬
・秋期試験 7月中旬~8月中旬
申し込み期間は約1か月しかありません。
申し込みを忘れないように気をつけましょう。
【高度試験の試験時期】
春:プロジェクトマネージャ、データベーススペシャリスト、
エンベデッドシステムスペシャリスト、システム監査技術者、
情報安全確保支援士
秋:ITストラテジスト、システムアーキテクト、ネットワークスペシャリスト、
ITサービスマネージャ、情報安全確保支援士
応用情報技術者と情報安全確保支援士は春秋2回ありますが、
それ以外は年1回だけです。
※コロナウイルスの影響で令和2年春の試験が中止になりました。
その影響で春秋が入れ替わるかもしれません。
最新の状況はIPAの公式サイトで確認してください。
・申し込み方法
個人申し込みはインターネット経由です。
IPAの公式サイトから申し込みます。
・受験料:5700円(税込)
支払いはクレジットカード、ペイジー、コンビニ決済です。
良心的な価格設定です。
・試験会場
申し込み時に都道府県や地域で希望を書き、
最終的な受験会場は受験票に記載されます。
大学や専門学校が会場になっています。
だいたい受験月の月初に受験票が郵送されてきます。
受験表には証明写真の貼り付けが必要です。
受験当日は写真と受験者の顔をチェックされます。
基本情報技術者試験の出題形式
基本情報技術者試験は午前問題と午後問題に分かれています。
午前問題が一問一答形式の選択問題、
午後問題が選択と記述形式で長文の事例問題か論文です。
【応用情報技術者試験の出題形式】
午前問題:2時間30分で80問
午後問題:2時間30分で5問(1問必須、4問選択)
高度試験は午前と午後が2つに分かれています。
【高度試験の出題形式】
午前I :全分野共通の選択問題(50分で30問)
午前Ⅱ:分野特化の選択問題 (40分で25問)
午後Ⅰ:分野特化の長文問題(1時間30分で2問選択)
午後Ⅱ:論文or長文問題 (2時間で1問選択)
午前Ⅰは応用情報技術者試験や他の高度試験合格から2年間は免除されます。
基本情報技術者試験の合格基準
合格基準は100点満点中60点、
論文試験はA~Dの4段階でA判定なら合格です。
合格発表はおよそ2か月後にホームページに掲載され、
順次合格証が発送されます。
合否に関わらず成績もホームページから確認できます。
閲覧には受験番号とパスワード(受験票に記載)が必要です。
自分が何点取れたのか、論文の判定がいくつだったか確認できます。
基本情報技術者試験の勉強法
基本情報技術者試験の勉強法は過去問が基本です。
過去問題と回答はすべてIPAのサイトに公開されています。
民間資格は基本的に過去問が公開されていないので、
本当にありがたいです。
IPAのサイトには詳細な解説はありませんが、
インターネット上に解説するサイトはたくさんあります。
過去問を見てみて、半分くらい自分で解けるなら、
過去問とインターネット上の解説で独学が可能です。
午前問題の勉強方法
一問一答の午前問題は過去問を繰り返し解くに限ります。
基本情報技術者試験の午前問題は、
過去問とまったく同じ問題が出ることが多いです。
60点で合格ラインなので、
80%くらい取れるようになったら午前の対策は完了です。
経験者なら1か月弱、未経験者でも2~3か月あれば、
合格ラインに達します。
一問一答形式なので、スキマ時間に取り組むだけでOK!
100点を目指す必要はありません。
午後問題(論文以外)の勉強方法
午後の長文問題はとにかく文章量が多いです。
1問解くのに15~30分、
答え合わせをして解説を読むのにまた15~30分くらいかかります。
こま切れの時間で学習するのは効率が悪いので、
30分~1時間くらいまとまった時間を確保しましょう。
過去問を印刷して解いていました。
働きながらだとまとまった時間を取るのが難しいですよね。
勉強方法のポイントは、長文の中から回答に関係しそうな部分を見つけ出すこと。
過去問を繰り返し解いていると、
明らかにまずいところが目につくようになります。
〇〇はしていなかった。
~だろうと考えて〇〇した。など、
セオリー通りではないところが出てくるので、
それを見逃さないようにします。
過去問を解いてもピンと来ない人は、午後の対策本を読むと良いです。
2か月くらいはかかるかもしれません。
論文問題の勉強方法
論文問題は1番対策が難しいところです。
【論文試験の難しいポイント】
・経験が少ないのでお題に合った事例が見つからない
・採点基準が単純な〇×ではないので自分で採点・改善しにくい
・2時間で2000字超えの文章を書き上げる時間制限
1つずつ対策を紹介します。
・経験が少ないのでお題に合った事例が見つからない
まず、経験が少なくて事例が思いつかない問題については、
事前に自分の経験を棚卸しするか、
自分が経験した以外の事例を調査します。
本当は自分の経験を元に書くほうがリアリティがあって深い分析ができるので、
まだ経験が浅いなら慌てて受けなくても良いです。
民間資格の難関資格を取ってから挑むのもアリ!
それでも取りたい!という場合は、
先輩社員から聞いた事例や社内の事例資料などから事例を探します。
試験によって頻出ポイントがあるので、
頻出ポイントに合った事例の論文を完成させてから試験に臨みましょう。
頻出ポイントは、午後Ⅱの問題文だけでなく、
午後Ⅰの問題文もヒントになります。
具体的には、試験の問題文の論点に合わせて、
用意した論文をアレンジするイメージです。
ほぼ不可能だと思います。
・採点基準が単純な〇×ではないので自分で採点・改善しにくい
論文試験は自分で合格基準に達しているか判断するのが難しいです。
ぜひ添削をしてもらいましょう。
社内に合格した先輩社員がいる場合は、添削をお願いしてみます。
人材育成に貢献することは社内評価も上がるので、
先輩社員にもメリットはあるはずです。
先輩社員の上司にも伝わる形で感謝を伝えると効果的。
(お礼のメールのccに上司を入れるなど)
もしお願いできる人が見つからない場合は、
有料の添削サービスか論文対策用の書籍で勉強します。
論文を独学する際のポイントは、論じる人(あなた)の立場を忘れないこと。
違う立場から論じていると、
書いている内容は間違っていないのに評価が低くなります。
プロジェクトマネージャの立場で論じているなど。
問いの冒頭に、”〇〇(立場)は~が求められる。”と書いてあります。
それが出題者側が論じてほしい立場です。
・2時間で2000字超えの文章を書き上げる時間制限
最後は、時間制限との戦いです。
論文試験は問いに3つの設問があり、
それぞれ800字、800~1600字、600~1200字などと文字数が決められています。
考えてきた論文をただ表現するだけなら2時間で十分ですが、
問いをしっかり読みこんで、
論点に合わせて考えてきた論文の表現や構成を変える必要があります。
2000字前後の文章は1時間くらいで書けるように、
書くスピードをつけておきましょう。
意外と2000字の文章を書くのは重労働です。
事例を見つける→論点を想定して論文にまとめる→
さまざまな論点で使えるようにシミュレーションする、
という工程が必要。
経験値によりますが、3か月くらいはかかると思います。
まとめ:インフラエンジニアなら高度試験にチャレンジ!
・基本情報技術者試験は初歩的な資格から専門的な資格まである
・インフラエンジニアなら高度試験を取得すると評価される
・高度試験は年1回しかないのでスケジュールに注意
・勉強方法は過去問中心
・午後問題はまとまった勉強時間を確保する
・論文は添削してもらうと◎。事前の準備がとにかく大切!
実務経験が評価されがちなインフラエンジニアですが、
実務経験に加えて専門的な資格があれば、社内評価も転職にも有利です。
専門的な資格を取って自分のスキルを磨きましょう!
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