わが家は2階リビングで床下エアコンを設置しています。
家を建てるとき、
床下エアコンにするか、普通にエアコンを付けるか本当に悩みました。
機種はエアボレー、住んでいるのは関東地方です。
5年間住んでみて、2階に床下エアコンを設置して正解でした。
この記事では、
2階リビングに床下エアコンを設置したときの電気代・快適さ
2階リビングに床下エアコンを設置するメリット/デメリット
をご紹介します。
エアボレーの評判が気になる人の参考になれば幸いです。
目次
2階リビングの床下エアコン設置場所
わが家では2階のリビング中央に床下エアコンを設置しています。
エアコンの機種はエアボレーです。
リビングの床の上近くの空気を吸い込んで、
床下に向けて冷気または暖気を排出します。
木枠は大工さんのお手製で、マグネットで簡単に取り外し可能です。
床下へエアコンの空気をまんべんなく送るには
フロア中央に設置するのが望ましいそうです。
壁付きのリモコンはお風呂やインターホンがあるところにまとめてあります。
(他のはインターホンとエコキュートです)
床下エアコンを2階リビングに設置するメリット
床下エアコンを2階リビングに設置するメリットは3つあります。
エアコンが見えなくてすっきり
エアコンが床近くの壁の中に入るので、
従来のエアコンのように露出せず、部屋がすっきりします。
従来のエアコンは本体とコードが見えてしまいます。
エアボレーなら部屋に溶け込みます。
↓コード類はこんな感じです
床材の制限はありませんでした。
風が直接当たらない
フロアの隅の床のにある排出口(ガラリ)の上に立つと風を感じますが、
普段生活している中で風を感じることはありません。
↓排出口(ガラリ)は部屋の壁沿いにあります。
ちなみに、カバーを開けるとこんな感じ。
黒いフィルターを取ると、床下が見えます。
子どもは遊び過ぎて暑い時にガラリの上に寝転んでいます。
冷房・暖房に関わらず、
直接風が当たると喉が痛くなったり頭痛がしたりすることがありました。
床下エアコンのエアボレーにしてからは、
風が当たると感じることはありません。
部屋の温度が均一
従来のエアコンでは部屋の中で体感温度に差がありますが、
床下エアコンはワンフロア全部が同じ体感温度になります。
(ロフトは排出口がないので除く)
2階に洗面所、トイレ、お風呂があるので、
どこにいても夏は涼しいし冬は暖かいです。
「寒~い」と言いながらお風呂で服を脱ぐことも、
トイレを締め切っていて暑くなることもありません。
床下エアコンを2階リビングに設置するデメリット
わが家ではお気に入りの床下エアコンですが、
デメリットも2つあります。
初期費用が高い
ハウスメーカーによるかもしれませんが、見積もりを見ると税抜き113万円!
2階フロアの床下から1階の天井の間に、
約30cmの空間(空気が通るダクト用)が必要でした。
1階天井上に機密シート、その上に断熱材、更にその上にダクトが何本か設置されています。
↓簡単に描くとこんな感じです。
エアコン本体に加えて、この作業代が含まれているので高いです。
普通のエアコンなら工事費用含めても20~30万円ほど。
気密性は高まりますが、けっこう大きな金額でした。
大がかりな清掃ができない
黒いフィルターがあるので、それを掃除機で吸うか、
汚れがひどければその黒いフィルターを中性洗剤で洗います。
ダスキン等の業者がやるような、
水流でエアコンを直接洗う清掃はできないのでは?と疑問です。
(設置場所が床付近のため)
現在は黒いフィルターの上に別のフィルターをつけて、
できるだけ汚さないように努力しています。
白っぽいのが上から付けているフィルターです。
↓上から付けているフィルター
床下エアコンの電気代(光熱費)は?
初期費用が高い床下エアコン。
ランニングコストの電気代はどうでしょうか。
昨年1年間の電気代を一覧にしてみました。
※わが家はオール電化なのでエアコン以外の電気代が含まれます。
※平日日中は家にいませんが、6月~9月/11月~2月は日中も床下エアコンをつけたままです。
4月:12000円
5月:10000円
6月:11000円
7月:13000円
8月:18000円
9月:14000円
10月:10000円
11月:14000円
12月:19000円
1月:21000円
2月:18000円
3月:16000円
1番高いのは1月の21000円、1番安いのは5月・10月の10000円でした。
やはり冷房より暖房のほうが高いですね。
平均は約14500円です。
家の形状や断熱性能によって電気代は変わりますが、
床下エアコンだから飛びぬけて電気代がかかるというわけではないです。
床下エアコンの快適性
床下エアコンがどのくらい快適なのか、温度や音の面から紹介します。
夏の冷房は涼しい?
冷房は十分涼しいです。
室内温度が28℃であっても湿度が低いので不快感がありません。
わが家は年中室内干しですが、
サーキュレータと合わせれば洗濯物も半日でからからに乾きます。
リビングだけでなく、トイレや洗面所、
床下エアコンの排出口がない1階すら涼しいです。
(オープン階段です)
ただし、ロフトはリビングや1階より暑いです。
暑くて過ごせないほどではないですが、体感は1~2℃違います。
↓ロフトの暑さ対策に換気扇を付けてみました!
屋根裏に換気扇をDIYで取り付け!取り付け方法と輻射熱対策の効果は?
冬の暖房は暖まる?
冬も適度に暖まって快適です。
足元からほんのり暖かく、暖房で頭がぼーっとしません。
ただし、空気が乾燥するので加湿器もずっとつけています。
加湿器の湿度を高く設定するとすぐに水がなくなるので弱で運転。
部屋干しの洗濯ものは夏場以上にすぐ乾きます。
設定温度は何度?
冷房は28℃、暖房は22℃くらいにしています。
あまりに猛暑のときなどは一時的に26℃にして風量を大きくしたりしますが、
他の家電(扇風機など)は導入する必要はまったく感じません。
暖房も他の暖房器具やひざかけが必要ないくらい快適です。
床下エアコンの音はうるさい?
わが家は風量を自動に設定しています。
うるさいと感じることはありません。
猛暑やとても寒い時に風量が最大になると、
吸い込む音を感じることもあります。
音が気になったことはありません
サーキュレーターやシーリングファンは必要?
わが家は勾配天井が2か所あり、かつロフトもあるため、
シーリングファンをつけました。
冷たい空気は下にたまり暖かい空気は上にたまるので、
シーリングファンで空気の循環が良くなります。
ただ、シーリングファンを付けてもやはりロフトとの温度差は感じました。
ロフトには↓サーキュレーターを付けて対策しています。
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洗濯物の部屋干しにも大活躍しています。
つけっぱなしでも電気代が安いですよ♪
サーキュレーターをつけっぱなしにした電気代は?部屋干しがすぐ乾く!
気密・断熱性能が高い家なら費用対効果は高い
わが家のC値は0.6のため、気密性は高いほうです。
断熱性能も窓や断熱にこだわったのでまあまあ良いほうだと思います。
あまりに快適なため、
24時間換気で夏・冬本番では床下エアコンも24時間つけっぱなしです。
以前は電力の安い深夜電力時に床下エアコンを付けて、
日中共働きで誰もいないときは消す方式も試してみました。
しかし電気代は変わらなかったので、今はつけっぱなし方式です。
リビングと洗面所・トイレ、1階との温度差が感じられず、
玄関を開けたときから快適なのはとても幸せ。
気密性・断熱性能が高いから、電気代も安く済んだと推測しています。
床下エアコンをつけるなら、
気密性・断熱性能にこだわったほうが後のランニングコスト(電気代)が減るはずです。
まとめ:床下エアコンは快適でコスパが良い!
・2階リビングの床下エアコンは快適
・エアコンが視界に入らなくて部屋がすっきり
・風が直接当たらないから健康的
・初期費用は高い(特に付帯工事)
・清掃の仕方に工夫が必要
・電気代は恐れていたほどかからない
・シーリングファンで空気の循環を良くすると◎
・ロフトまで冷やす・暖めるのは難しい
・気密性・断熱性能が良ければコスパが良い
エアコンは喉が痛くなるので好きではないですが、
そういうものと諦めていました。
しかし、家を建てるときに床下エアコンの存在を知って、
悩んだ末に取り付けたら…
あまりの快適さにびっくり!
心配していた電気代も従来のエアコンと変わらず(むしろ安いかも)、
とても満足しています。
冷房・暖房の風が好きではない、エアコンを隠したい人にはおすすめです。