無痛分娩の初産体験談!無痛なのに痛い?流れを知って不安解消!

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日本ではまだ麻酔を使わない普通分娩が一般的です。

 

わたしは初産で無痛分娩を選びました。

 

痛くなくできるなら痛くないほうがいいに決まっている!と思ったのですが、

無痛というのは語弊があります。痛いです。

 

でも、無痛分娩を選んでよかった。

次に出産の機会があれば間違いなく無痛分娩を選びます。

 

体力を温存できるので、その後の回復が早かったです

 

やっぱり初めてのことは不安だったので、

これから無痛分娩をする人、無痛分娩にしようか迷っている人

この体験談が役に立てばうれしいです。

初産の無痛分娩は不安がいっぱい

どんな分娩方法を選んでも、初産は不安がいっぱいですよね。

 

特に無痛分娩では、まわりに体験者が少ないので、

流れがよくわからないという不安がありました。

 

無痛分娩を選ぶことが否定的にとらえる人(主に年配の人)もいて、

なかなか声高に相談できないこともありますよね

 

少しでも不安を解消するために、無痛分娩の流れを紹介します。

※病院によって異なるとは思いますが、一例として参考にしてください。

 

無痛分娩の流れ(計画分娩前)

 

まず、計画分娩前の流れです。

無痛分娩の意思表示

わたしの病院では、

無痛分娩を希望するかどうかはバースプランのカードに記載して提出しました。

バースプランとは?

バースプランはどのような出産を希望するか記入するカードです。

わたしは病院で配られました。

 

選択式の部分と自由記入の部分があり、

”無痛分娩を希望しますか?”という項目がありました。

無痛分娩の事前説明・予約

無痛分娩を希望する人は、事前の説明会に参加が必要でした。

 

無痛分娩の流れ・リスクを麻酔専門医から説明され、

無痛分娩の申し込み(予約)をします。

 

説明会自体は30分かからず終了。

具体的な日付は経過を見て決めるので、まだ決まりません。

無痛分娩の日程相談

36週の検診のとき、先生からそろそろ計画分娩の日付を決めるという話が。

1週間くらいの間から、空いている日にちを選べました。

 

これで誕生日が決まると思うとドキドキ…

主人が立ち会う予定だったので週末にしました

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無痛分娩の流れ(出産前日~出産当日)

 

出産前日の入院から、出産当日の流れは次の通りです。

入院

計画分娩のときは出産前日に入院します。

15時くらいに病院に行き、検診を経て、陣痛を促すラミナリアを入れます。

 

ラミナリアとは?

海藻を使った、子宮口を開くための器具のことです。

体内の水分を吸収して膨らみ、子宮口が押し広げられる仕組み。

 

子宮口の開き具合で入れる本数が変わります。

 

もう少し子宮口が開いている場合は、

バルーンという風船型の器具が使われます。

 

わたしはラミナリアを8本でした…

 

これは結構痛いです。

 

油断していたので余計痛かった気がします。

ただ、強い痛みは一瞬なので、本数分をぐっと耐えれば大丈夫でした。

 

台の端をぐっと掴んで、声にならない声を出した気がします…

痛みで動かないように抑える係の看護師さんが横についていました。

 

最初に先生が「8本だよ」と本数を言ってくれたので、

8回数えてがんばって耐えました。

 

入れた後はそのまま寝るので、重い生理痛の感じです。

夕飯は普通の量がでました(出産前最後の食事)。

 

おなかが痛くて寝れない、と思ったら6時間くらい寝れました。

少しでも寝て翌日に備える!

出産当日~麻酔まで

朝は6時から検診して、前日入れたラミナリアを抜きます。

 

抜くのも痛いけど、入れるときのほうが痛かった気が…

抜いたら生理痛らしき痛みはなくなりました

 

まだ分娩台ではありません。分娩室横のベッドです。

陣痛促進剤を点滴で入れ、陣痛が来るのを待ちます。

 

なかなか陣痛が来なくて6時から12時くらいまで待ちました。

主人は立ち会いのために9時くらいに到着。暇そうでした。

 

ときどき先生が来て、子宮口をぐりぐりと広げていきます。

 

痛いです…

 

わたしの病院では、麻酔の先生は対応できる時間が決まっていて、

時間が過ぎたら普通分娩になってしまうとのこと。

(タイムリミットは17時まで、多少の融通は効く感じです)

 

「時間内に陣痛が来なかったらどうしよう…」というのが一番の不安でした。

 

どうしても無痛分娩したい場合は、

24時間対応の麻酔専門医がいる病院を探してみましょう。

(都会じゃないとなかなかないのですが…)

麻酔~分娩台まで

陣痛が数分間隔くらいで来てから麻酔を入れます。

陣痛は痛いのですが、まだ平静を保てるくらいでした。

 

お腹がパンと張って、うずくまりたくなるような痛みです。

 

背中を丸めた体勢で注射してから麻酔の管を刺します。

自分では見えなかったのですが、主人いわく「けっこう入っていった」とのこと。

 

これから出産が終わるまで、管はつけっぱなしです

 

陣痛が痛かったので、注射や麻酔の針は全然痛くありませんでした。

 

麻酔を入れてから数分で、陣痛が嘘のように痛くなくなり、

うとうとするほど。

 

その後は先生や看護師さんが時折来ては、子宮口の開き具合をチェック。

 

麻酔が効いているので、今度はぐりぐりされても全然痛くないです

 

のんびりモードだったのに、15時頃に激痛が!

麻酔が効いていても生きてきた中で一番の痛さ。

 

うずくまってじっと耐えてました。

麻酔が効いているので、普通分娩の人よりは痛くないんだと思います。

 

たぶん「ふーふー」言っていて、

呼吸に集中することでやり過ごしていました。

 

ナースコールで激痛を伝えると、子宮口が十分開いていたので分娩台へ。

 

麻酔が効いているので、自分で歩けません。

車いすに乗せてもらい分娩台に行きます。

出産

立ち会い出産にしたので、主人と一緒に分娩台へ。

 

呼吸法を教えてもらい、陣痛の波に合わせていきみます。

 

麻酔が効いていても陣痛のタイミングが分かるように、

少し麻酔を弱める調整をしてくれました。

 

痛いは痛いのですが、産むことに集中していて、

けっこう頭はクリアです。

 

分娩台へ行ってから1時間ほどで出産。

会陰切開したので縫合します。

 

麻酔が効いているので、切開も縫合も痛くありませんでした

 

会陰切開も不安の1つ

出産前に不安だったことの1つが会陰切開です。

(名前がまず怖い)

 

会陰切開を防ぐためにストレッチをしましたが無駄でした。

 

助産師さんいわく、

初産の人は高確率で会陰切開するとのことです。

 

個人的には、痛みの強さは恐れるほどではありませんでした。

(ノーマークのラミナリアのほうが痛かった)

出産後

その後、1時間ほど赤ちゃんと分娩台で過ごし、病室に移ります。

初日は赤ちゃんと別室です。

 

夕飯は普通の食事を半分ほど食べ、

自分でも信じられないくらいぐっすり寝られました。

 

麻酔が効いているので、寝るまでは痛みはなかったです。

 

出産翌日

麻酔が切れてからは、会陰切開の傷が痛くて動くのが辛かったです。

 

激痛ではなく、地味な痛み…

 

そこからは赤ちゃんのお世話と会陰切開の痛み、

後陣痛、ガタガタした骨盤と戦うことになります。

(それ以降は普通分娩の人と同じです)

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無痛分娩の費用

 

入院費用全体で約60万円でした。

出産育児一時金を充当して、約18万円の自己負担を退院時に現金で支払い。

 

無痛分娩の費用は8万円でした。

 

ただ、無痛分娩のために前日から入院する分の費用は入っていないので、

普通分娩と比べたら10万円ほど高かったです。

 

無痛分娩は保険適用外です

 

2人目は逆子で帝王切開だったのですが、

帝王切開は保険が効くので自己負担は10万円ほどで済みました。

 

更に、高額療養費と健康保険組合独自の給付もあったので、

最終的な自己負担はなんと2万円ほど。

 

保険が効く/効かないは自分で選べないのでどうしようもないですが、

こんなにも違うとは…

無痛分娩で良かったこと

無痛分娩で良かったことは、

一番陣痛が辛いときに痛みに苦しまずに済むところです。

 

単純に痛くないから楽というだけでなく、

体力が温存できるので、いざ分娩台となったときにやる気満々!

 

助産師さんから褒められるほど冷静にタイミングよくいきめました

 

陣痛は4時間ほどだったのですが、長引けば長引くほど体力は消耗します。

 

赤ちゃんが生まれてからは怒涛の日々が続くので、

温存できるところは温存して…というのがわたしの考えです。

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無痛分娩で気を付けること

痛みが苦手だから無痛分娩にしたという人は、

完全に無痛でないことを覚悟しておきましょう。

 

子宮口を広げる措置は痛いし、陣痛が来るまで麻酔はしません。

 

個人的な感想ですが、痛みの強さ順に並べてみました。

出産直前の陣痛

麻酔前の陣痛

ラミナリアを入れる処置

ラミナリアを取る処置

子宮口をぐりぐり広げる処置

後陣痛

会陰切開(常時)

会陰切開の抜糸

 

痛いといっても叫ぶような耐えられない痛みではないので、

無痛ではないという覚悟があればきっと大丈夫です。

まとめ:無痛分娩はおすすめだが、無痛ではない

・無痛分娩は麻酔の説明を聞いて予約する

 

・出産前日に入院して子宮口を広げる処置をする(痛い)

 

陣痛が来るまでは麻酔しない(陣痛は体験する)

 

・麻酔が効いている間は痛くないから割と元気

(翌日から麻酔が切れて地味に痛い)

 

・無痛分娩の費用は病院によって違うが保険は効かない

 

・無痛分娩は体力を温存して出産に臨めるのでおすすめ

 

まったくの無痛ではないことに注意

妊娠中はすごく不安で、

いろいろな体験談をネットサーフィンしては悶々としていました。

 

流れは病院によって違いますし、痛みの感じ方も人それぞれなのですが、

少しでも参考になる点があれば幸いです。

 

普通分娩、無痛分娩、帝王切開など、どのような出産の形でも、

お母さんと赤ちゃんが無事に元気に生まれることを願っています!