メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種ラインケアコースの過去問を分析し、
『第2章 ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識』と
『第3章 職場環境等の評価および改善』の要点をまとめました。
最初から隅々まで読もうと思うと挫折しますよね。
まずはよく出るポイントを押さえてから過去問⇒テキストを読むと効率が良いです。
頻出ポイントのまとめに活用してくださいね。
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目次
ストレスの基礎知識
ストレスの原因をストレッサーと呼びます。
職場の包括的なストレスモデルとして、NIOSH職業性ストレスモデルがあります。
(※NIOSH・・・米国立労働安全衛生研究所)
ストレッサーは中枢神経系に影響し、自律神経系・内分泌系が亢進(高ぶること)し、
免疫系は抑制されます。
ストレス反応は心理面・身体面・行動面に分けると次のようなものがあります。
・身体面のストレス反応:動悸、冷や汗、胃痛、下痢、頭痛、疲労感、不眠など
・心理面のストレス反応:不安、緊張、怒りやイライラ、焦燥感など
・行動面のストレス反応:遅刻、欠勤、ミス、口論、飲酒量や喫煙量の増加など
うつ病に至るまでのストレス反応は、まず身体的なストレス反応により倦怠感が現れ、
次に不眠などの心理的影響、欠勤などの社会活動性の低下が起こります。
メンタルヘルス不調
メンタル不調とは、労働者の心身に起こる不調・不健康状態を広く表す言葉です。
代表的なメンタル不調とポイントは次のとおりです。
・うつ病:一生のうち一度以上うつ病にかかるのは15%前後。
数か月間の自宅療養が必要だが、若年層のうつ病には長期療養が適さないケースもある。
・躁うつ病:人口の0.5%前後。軽躁状態では病識(病気の自覚)が希薄。
・統合失調症:若年者に発症しやすく、妄想や幻聴がある。長期の休職が必要。
・アルコール依存症:早期対処と周囲の協力が必要。
・パニック障害:不安発作(動悸、めまいなど)が繰り返される。
予期不安を伴うので外出が難しくなる。
・適応障害:ストレッサーの軽減と個人のストレス対処能力を高めるのが重要。
・睡眠障害:脳の高次機能低下により生産性が低下。
不眠症、過眠症、睡眠関連呼吸障害、睡眠時無呼吸症候群など。
約5人に1人が寝不足など睡眠の問題を抱えている。
メンタルヘルス不調は特殊な人の問題ではないので、
だれでもなりうるという前提で、対処する体制・システムを整えることが重要です。
病気や障害、死亡によって失われた年数を表す。
メンタル不調のうつ病は日本で原因の20位以内に入っている。
職場環境の評価と改善
職場環境は物理的なもの(照明、空気環境、広さなど)だけではなく、
労働時間や組織風土など幅広くとらえます。
メンタルヘルスと関連が深いストレス原因
・仕事の要求度(負荷や責任が適切か)
負荷が軽すぎる、単純作業やくり返し作業もストレスの原因になる。
・仕事のコントロール(裁量権があるか)
・上司や同僚の支援(人間関係が良好か)
ストレスのチェック方法として、職業性ストレス簡易調査票が頻出です。
職業性ストレス簡易調査票
・ストレス要因、ストレス反応、修飾要因から構成される。
・あらゆる業種で使用できる。
・調査結果を元に仕事のストレス判定図を作成。
(量-コントロール判定図、職場の支援判定図)
100が平均、120を超えるとメンタルヘルスの問題が顕在化している傾向がある。
できれば20人以上、少なくとも10人以上で実施。
・新職業性ストレス簡易調査票では、仕事から受けるプラスの影響(成長、キャリア形成など)も測定する項目が追加された。
出典:職業性ストレス簡易調査票を用いたストレスの現状把握のためのマニュアル―より効果的な職場環境等の改善対策のためにー(厚生労働省)
職場環境の改善する4つのステップがあります。
1:方針、目的の設定:組織内の合意を形成する。
2:組織、企画と準備:実施体制を整え、情報収集と討論の計画を行う。
3:討論の実施とまとめ
ストレス軽減の成功事例と改善点を討議。討論後、対策の優先順位を決める。
4:対策実施と評価:
部署ごとに改善策の実行計画とフォローアップ計画を立てて実践する。
討論の際にメンタルヘルスアクションチェックリストを活用できます。
職場環境の改善策のヒントをまとめたもので、
現場ですぐに低コストで改善できる優先対策をチェックできるのが特徴。
討論のツールとして使えば、
参加者が自分たちの職場環境を振り返り、関心をもって参加できます。
<メンタルヘルスアクションチェックリストの6つの改善領域>
・作業計画の参加と情報の共有(裁量権、達成感のある仕事)
・勤務時間と作業編成(残業や過重労働を減らず、休暇が取れる)
・円滑な作業手順(作業ミス防止策、指示内容がわかりやすい)
・作業場環境(温度、騒音、照明、受動喫煙防止)
・職場内の相互支援(相談しやすい、チームワーク)
・安心できる職場のしくみ(公平なチャンス、相談窓口、仕事の見通し)
参考:職場改善のためのヒント集(メンタルヘルスアクションチェックリスト)
第2~3章のポイントを〇×チェック!
メンタルヘルスマネジメント検定のポイントを正誤問題で復習しよう!
メンタルヘルス不調は特殊な人の問題であり、個別のアプローチが必要である。
⇒× だれでもメンタル不調になる前提で組織的に対応を検討する。
うつ病に至るまでのストレス反応は、まず身体的なストレス反応により倦怠感が現れ、
次に不眠などの心理的影響、欠勤などの社会活動性の低下の順に起こる。
⇒〇
職業性ストレス簡易調査票はあらゆる業種で活用できる。
⇒〇
作業負荷が軽すぎることがストレスの原因になることもある。
⇒〇 達成感を味わえないことでストレスになることもある。
最後に:第2~3章の頻出ポイントはこれでOK!
50名以上の会社に勤めていると、年に1度ストレスチェックがあります。
その調査を思い出せばイメージしやすかったのではないでしょうか。
次はこちら!
メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種ラインコースの要点まとめ③【過去問を分析】
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メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種ラインコースの要点まとめ①【過去問を分析】
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<免責事項>
この記事の内容はサイト運営者個人が受験にあたり独自にまとめたものです。メンタルヘルスマネジメント検定 Ⅱ種の合格を保証するものではありませんのでご了承ください。