ハーマンモデル診断4つのタイプの特徴と活用方法!マネジメントに活かすには?

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先日、ハーマンモデル診断を受けてきました。

 

ハーマンモデル診断は利き脳診断とも呼ばれ、

対象者の考え方の癖や思考スタイルを知るための診断です。

 

この記事では、

 

ハーマンモデル診断の4つのタイプと特徴

ハーマンモデル診断をコミュニケーションに活かす方法

 

をご紹介します。

 

あなたはどのタイプ?

また、上司・部下はどのタイプでしょうか?

 

ちなみに、わたしは独創性を愛するDタイプでした!

自分や身近な人を当てはめてみてくださいね!

 

ハーマンモデル診断とは

 

GEの能力開発センター所長だったネッド・ハーマンさんが開発した、

人の利き脳を知るための診断テストです。

 

利き手や利き足のように人間には利き脳(=無意識の思考のクセ)があり、

物事の決断、コミュニケーションなどに影響を与えています。

 

自分がどういう思考をしやすいか知ることで、

長所を伸ばす・短所を補うことができるのです。

 

また、身近な人の利き脳を知ることで、

より効果的なコミュニケーションを取り、良好な関係を築けます。

 

ビジネスマンの能力開発、適切な配置のために開発されたので、

チームビルディングやマネジメントに活かしやすい診断です。

どうやって診断するの?

質問に答える方法やカードを使う方法があります。

 

わたしは会社の研修で、カードでの診断を受けました。

 

個人で受けられるところは見つからず、企業研修に組み込むことが多いようです。

ネットで診断費用を調べたら、1人3000~15000円!

(安い診断は団体割引が効いてます)

 

個人で診断するのは難しいので、

自分がどのタイプに当てはまるかをタイプ別の特徴で確認してみましょう。

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ハーマンモデル診断4つのタイプ

ハーマンモデル

出典:BCIコンサルティングサービス

 

ハーマンモデルは右脳・左脳、大脳・辺縁系で4タイプに分かれます。

どれか1つに決まるわけではないので、どの傾向が強いかを考えてみましょう。

Aタイプ:左脳・大脳

 

Bタイプ:左脳・辺縁系

 

Cタイプ:右脳・辺縁系

 

Dタイプ:右脳・大脳

Aタイプの特徴:論理・分析

Aタイプは論理的な思考を好みます。

 

【Aタイプが好きなこと】

  • 論理的思考
  • 事実
  • 明確な因果関係
  • 数字・定量化
  • 結論

 

【Aタイプが苦手なこと】

  • フィーリング・感情的
  • 非効率なこと
  • 根拠のないこと

イメージは経営者や部下を抱える管理職です。

男性に多いタイプ。

Bタイプの特徴:秩序・計画

Bタイプは秩序や計画を重んじるタイプです。

 

【Bタイプが好きなこと】

  • 習慣・前例
  • 手続き
  • 時間や期日を厳守
  • 順序立てた計画

 

【Bタイプが苦手なこと】

  • 詳細が決まっていないこと
  • リスクがあること
  • 突発的なこと、前例がないこと

イメージは役所の公務員や事務員などの正確さが求められる人です。

 

Cタイプの特徴:感情・チーム

Cタイプは感情やチームの人間関係を中心に考えるタイプです。

 

【Cタイプが好きなこと】

  • 良好な人間関係
  • 人を助ける
  • チームで働く
  • 仕事以外のコミュニケーション

 

【Cタイプが苦手なこと】

  • 単刀直入で無駄がない
  • 私語厳禁
  • 何を考えているかわからない

 

イメージは、チームで助け合う看護師や保育士さんです。

女性に多いタイプ。

Dタイプの特徴:独創・好奇心

Dタイプは独創性やワクワクすることを好むタイプです。

 

【Dタイプが好きなこと】

  • 挑戦
  • 想像する
  • コンセプト・抽象的なアイディア
  • 目新しさ

 

【Dタイプが苦手なこと】

  • 緻密な計画
  • ルーチンワーク
  • みんなと同じ

 

イメージはクリエイティブ職の人です。

 

 

あなたに当てはまるタイプはありましたか?

 

まだよくわからない人は、

次のタイプ別よく使う言葉もチェックしてみてください。

タイプ別よく使う言葉

思考は言葉に表れます。

あなた自身も含めて、こんな言葉をよく使う人はいませんか?

Aタイプ

 

「その根拠は?」

「具体的な数字を出してほしい」

「責任はわたしが持つ」

Bタイプ

 

「期限は厳守してください。」

「いつもこのやり方でやっています。」

「前例はありますか?」

Cタイプ

 

「みんなでがんばりましょう」

「何か困ったことがあれば相談してほしい」

「飲み会やりませんか?」

Dタイプ

 

「おもしろそうですね」

「こちらのやり方でやってみたいです」

「こんなこと思いついたんですけど…」

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診断結果をマネジメントに活かす

部下や同僚のタイプが分かったら、マネジメントに活かしてみましょう。

タイプ別にどのくらい反応が違うのか、褒め方を例に紹介します。

Aタイプの部下はこう褒める!

・具体的に褒める

Aタイプの人は、詳細にフィードバックされると嬉しいです。

 

どこが良くてどこが悪かったか、どうすればもっと良くなるかを、

論理的に説明されると大満足。

 

・信頼関係を作ってから褒める

Aタイプの人は、

自分が認めていない人から褒められてもうれしくありません。

 

よく知らない人から褒められても、お世辞と受け取ってしまいます。

Bタイプの部下はこう褒める!

・信頼していることを伝える

「〇〇さんに任せておけば安心だ」と

その堅実ぶりを認めてもらえるとやる気が出ます。

 

・陰でこっそりほめる

人前で大々的に褒められるより、人づてに聞くほうが好きなタイプです。

「この間、〇〇さんが褒めてたよ」と第三者から聞くと嬉しくなります。

Cタイプの部下はこう褒める!

・みんなの前で直接褒める

コミュニケーションが大好きなCタイプの人は、

直接褒めてくれるとうれしいです。

 

・感情で褒める

事実で褒められるよりも、感謝されるほうが伝わります。

 

「目標を達成してすばらしい」と褒めるよりも、

「いつもみんなのためにサポートしてくれてありがとう」と褒めるほうが効果的です。

 

Dタイプの部下はこう褒める!

・とにかく褒める

褒められたらなんでも嬉しいのがDタイプです。

漠然とした褒め方でも、素直に受け入れてやる気を出します。

 

・独創性をほめる

「あなただからできた」、「あなたらしい」と言われると嬉しいです。

人と違うユニークさを褒めましょう。

 

診断タイプには相性がある

診断タイプは、対角線上にあるタイプは相性が悪いと言われています。

つまりAタイプーCタイプ、BタイプーDタイプの組み合わせです。

 

いわゆる真逆のタイプですね

 

AタイプーCタイプの相性

お互いがどう見えているのか、典型的な例を見てみましょう。

 

【Aタイプから見たCタイプ】

 

・感情優先で論理的でない

・無駄なおしゃべりが多い

・人間関係がめんどくさい

・気持ちに左右されずに結果を出してほしい

【Cタイプから見たAタイプ】

 

・冷たい

・何を考えているかわからない

・コミュニケーションを取ってくれない

・社外のイベントに参加しない

AタイプとCタイプの人がうまくやるには?

・Aタイプ:積極的にコミュニケーションを取り、自己開示する

     (自分の気持ちを表現する)

 

・Cタイプ:結論から先に話す、感情の理由(事実)を伝える

 

BタイプーDタイプの相性

次に、BタイプーDタイプの相性です。

【Bタイプから見たDタイプ】

 

・すぐに話題をそらして議題通り進まない

・手順を守らない

・詳細を聞いていない

【Dタイプから見たBタイプ】

 

・細かいことを気にしすぎ

・融通が利かない

・つまらない

BタイプとDタイプの人がうまくやるには?

Bタイプ:規律を軽視しない、期日を守って変更があるときは事前に伝える

Dタイプ:アイディアを頭ごなしに否定しない、必要なことだけ説明して詳細は省く

 

相手の大切にしている価値観を理解して尊重することが大切!
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職種・職業で必要なタイプにが変わる

思考のタイプは、

自分の本来の性質だけでなく、就いている職種・職業に影響されることもあります。

Aタイプ:管理職、弁護士、医者

 

Bタイプ:公務員、事務員、秘書

 

Cタイプ:サービス業、看護・介護

 

Dタイプ:クリエイター、商品開発

チームビルディングに活かすには?

 

生産性の高いチームを作るとき、このハーマンモデルはどう活用したらよいでしょうか?

 

同じタイプの人を集めればいいんじゃない?
確かに居心地が良い環境ができそう!

そうでしょ!

だって相手の求めていることが意識しなくてもわかるしね。

でも新しい発想は生まれないんだよね…

 

お互いの苦手な分野を補完しあうと生産性が高いチームになるんだって

 

同じタイプの人を集めると、

居心地は良いですが、なぁなぁな組織になりがちです。

 

タイプの弱点を補う存在がいないので、

新しい発想・もっと良いやり方を生み出すイノベーションが生まれません。

 

生産性の高いチームを作るには、

チームの目的に応じて各タイプをバランス良く配置し、

お互いのタイプを共有しましょう。

 

新しいことを始めるのか、重要な業務を着実に行うのか等、

チームの目的で必要な人材は変わります

 

お互いのタイプを知ることで、

仕事の任せ方・声のかけ方などを相手に合わせることができます。

ハーマンモデル診断のおすすめの本

研修で診断を受けた後、ハーマンモデルの本を読んでみました。

より理解を深めるたい人のために、おすすめの本を紹介します。

 

ハーマンモデルの古典といえる本。

 

376ページもあって長いのですが、

企業の研修担当者やチームビルディングをするリーダーにはきっと役に立つ本です。

 

 

もっと気軽にハーマンモデルを知りたい場合はこちら。

管理職というよりは職場の人間関係を改善したい人におすすめです。

 

エマジェネティックス

ハーマンさんと共同開発していたゲイル・ブラウニングさんの理論です。

(ハーマンモデルとは違いますが、個人的にはほぼ一緒だと思います)

 

ハーマンモデルとの違いは、思考特性と行動特性に分けていること。

2018年の新しい本なので、最新の理論を読みたい人はこちらがおすすめです。

まとめ:ハーマンモデルでコミュニケーションの質を上げる

・ハーマンモデルは利き脳(=思考のクセ)を調べる診断

 

・ハーマンモデルは4タイプある

 

・診断タイプはマネジメントに活かせる

 

・タイプによって同じコミュニケーションでも受け取り方が違う

 

対角線のタイプは相性が悪い

 

・利き脳は職種・職業に影響される(後天的に変わる)

 

・生産性が高いのは弱点を補い合う異質なチーム

ハーマンモデルはGE社という大企業で生まれた理論なので、

ビジネスに活用しやすい診断です。

 

コミュニケーションは受け手に伝わらなければ意味がありません。

 

受け手がどのタイプなのかを考慮すれば、

コミュニケーションの質が向上するはずです。