TOIEC受験者が増えていますが、日本では英検も根強い人気があります。
受験や就活対策、社会人のスキルアップで取得を目指す人も多いです。
わたしもスキルアップとして英検準1級を取得しました。
受験勉強中は二次試験(面接)が特に不安だったのですが、
二次試験(面接)のスコアは607/750。(512で合格)
二次試験(面接)は明確に〇×が付くわけではないので、
採点基準がわかりにくいですよね。
この記事では、実際の二次試験(面接)の流れを元に、
実際の流れ・答え方と採点結果(どのくらい失敗しても大丈夫なのか?)を紹介します。
【こんな人におすすめ!】
・これから英検準1級の勉強を始める人
・英検準1級の一次試験に合格したが、二次試験(面接)に不安がある人
目次
英検準1級二次(面接)の採点基準と合格点
【分野別の得点】
・ナレーション : 14/15
・Q&A : 18/20
・アティチュード: 3/3
この点だけ見るとほぼ完璧に答えられたように見えますが…
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英検準1級の面接の流れ
実際の体験談から、面接の流れを紹介します。
このくらいのレベルで十分合格できるんだ!と感じてもらえるはずです。
1:入室から自由会話まで
まず、笑顔で元気に挨拶!(アティチュードに影響)
朝早い9:30の試験でしたが、テンション上げていきましょう。
着席を促され、氏名を確認されます。
その後、自由会話です。
【会話内容】
面接官
面接官
子どもは英語が話せるのですか?
あとは英語の歌を歌ったり…
面接官
なるほど!いいですね!
話しやすい話題を用意していきましょう。
個人的には家族や住んでいるところ、趣味が答えやすいと思います。
好きな映画とジャンルを用意していました。
その後、面接官がナレーションの説明に入ります。
2:ナレーション準備
ナレーションの準備の時間が1分間与えられます。
ナレーション自体の時間は2分間です。
事前対策時にストップウォッチで測って、体感しておきましょう。
試験中に残り時間は表示されません。(面接官の時計で計測)
1つ目の失敗
準備の1分間の使い方で失敗してしまいました。
1コマ目の広告の内容の言い回しが思いつかずに焦ってしまい、
4コマ目の人物の心情(質問の1問目対策)まで考える時間がありませんでした。
3:ナレーション
面接官に促され、ナレーションを始めます。
4コマの絵をナレーションするので、1コマ2~3文で話していきました。
準備時間で自分の描写しやすいコマと描写しにくいコマを瞬時に判断しておきます。
最後のコマの心情描写は次のQ&Aの1問目に来るので、
あまり触れないようにしました。(内容がかぶってしまうため)
2つ目の失敗
準備時間が足りずに焦ったままナレーションを始めたので、
2コマ目の描写を1つ飛ばしてしまいました。
(2コマ目は1文しか描写していない)
女の子が面接に行って採用されるコマだったのですが、
採用担当者がレジメを見ているところを飛ばしてしまいました。
そのコマの1番重要な描写(女の子が仕事に採用された)は外さなかったので、
大きな減点にならなかったのだと推測。
少なくとも1番重要な描写を外さなければ、全体のナレーション量でカバーできます。
4:Q&A(4コマに関する質問)
1問目は4コマ目の登場人物の心情に関する質問でした。
3つ目の失敗
準備の時間に4コマ目まで見てなかったので、その場で考えました。
Well…と言いながら3秒ほど考え、話し始めてから3秒考え、
再度初めから言い直しました。
10秒黙ると次の質問に行ってしまい、その質問は0点になるそうです。
それが頭にあったので、3秒黙ったところでノープランで話し始めました。
答えもそんなにうまくなかったですが、とにかく2文ほどで回答できました。
5:Q&A(その他の質問)
あと3問の質問に答えました。
金銭感覚について、人の見た目について、高齢化社会についての質問でした。
金銭感覚と高齢化社会については、
事前の学習で自分なりの方向性を考えていたのでスムーズに答えられました。
人の見た目については想定外の質問だったのでアドリブです。
いくら対策しても想定外の質問はあります。
英検ではアドリブ能力、その場の機転が本当に大切です。
6:退室
もしこれまでの試験で「落ちた~」と思っても、
笑顔で明るく挨拶して帰りましょう。
自分で思っていた点数よりも採点が高かったので、
「落ちた~」と思っているのはあなただけかもしれません。
最後までベストを尽くしましょう!
英検準1級二次試験(面接)のコツ
ナレーションとQ&Aにわけて、二次試験(面接)のコツを紹介します。
ナレーションのコツ
1分間の準備時間の使い方がとても重要です。
1分間の準備で何をするべきか明確にしておくこと。
分からないところは考え過ぎずに簡単に触れるに留め、
4コマ目まで必ず目を通しましょう。
精神的に動揺しているとダイレクトに影響します。
1コマ2文ほどで描写しますが、そのコマで1番重要な描写は外さないこと。
重要な描写だけ準備の時間に考えて、
補足的な(2分持たすための)描写はその場で言えそうだったら触れれば良いでしょう。
すべてのナレーションを英訳するには時間が足りません。
Q&Aのコツ
Q&A1問目の人物の心情は、準備の時間に少しでも考えておきましょう。
思いつかなかったときのために、
汎用的に使える型(お決まりのパターン)を用意しておくと0点は免れます。
私は「〇〇は〜するのに最善の策だった(ではなかった)」というのを用意しておきました。
(〇〇 was not the best way to(for)〜)。
そして、理由や代替案(〇〇したほうが良かった)を付け加えます。(I should have〜)
4コマの問題はたいてい表と裏があるテーマです。
・うまくいくと思ったら想定外の問題が生じた ←このパターンが多い
・問題があると思ったら想定外の利点があった
だから、想定外だった部分とこうしたらよかったという部分を答えると回答になります。
今回の問題は、準備時間が足りなかったのでこの型に助けられました。
インターンで忙しすぎて疲れている娘を見た父親の心情だったので、
Internship was not good for my daughter,because she was busy and exhausted.
という答えにしました。
その他のQ&Aについては、予想問題をこなして自分なりの考えを見つけておくことです。
問題集だけでなく、
ニュースを見たときに良い/悪いとその理由を考えると良い訓練になります。
例えば、
- 小学校のオンライン授業は賛成/反対?その理由は?
- AIは人間を幸せにするか?その理由は?
など、今日たまたま見たニュースからでも練習できます。
英検準1級の面接でやってはいけないこと
英検準1級の面接では、多少の失敗でもあまり減点されません。
やってはいけないことは下記2点だけです。
それ以外の失敗は気にしないで気持ちを切り替えましょう。
黙る・沈黙
黙るのは一番NG。
思いつかないときはWell…や(分かっていても)質問を聞き返して時間稼ぎしましょう。
一回話し始めて違うと思ったら、また言い直せば大丈夫です。
黙る=会話する意思がないと取られてしまいます。
次の質問まで待ってくれる時間はおおむね10秒です。
(沈黙が長いとアティチュードは悪くなります)
質問に答えていない
質問に忠実に答えましょう。
まずYESかNOをはっきりさせ、その理由を答える。
理由はありきたりなことで良いので、論理的に筋が通っていることを重視します。
そのためには質問のリスニングが重要です。
必ず正確に聞き取るようにしましょう。
基本はYES/NOを答えて2~3文で答えます。
どうしても1文しか思いつかなければ、質問を別の言葉で言い換えるのも手です。
【困ったときの簡単な回答例】
質問:〇〇は〜すべきだと思いますか?
→はい。〜だからです。だから〇〇は〜すべきだと思います。 ←質問の繰り返し
高得点は望めませんが、少なくとも0点は免れます。
まとめ:英検準1級の面接は少し失敗しても合格できる!
・笑顔で明るくしていればアティチュードは満点!
・自由会話は話しやすい話題を用意
・ナレーション準備の1分間は使い方が大切
・ナレーションでは各コマの重要な描写を外さない
・Q&Aは答えの型(お決まりのパターン)を用意しておく
・いろいろな話題で自分の考えをまとめる練習をする
・絶対に沈黙しないこと!
・簡単な英語でも論理的に答えること!
どんなに対策しても本番は緊張します。
大切なのは失敗を引きずらないこと、動揺しないこと。
思っていたより採点基準は甘い印象ですが、二次試験用の準備は必要です。