親の行動次第では親子関係がこじれるかもしれない。
親のエゴと思える行動をしている人もたくさんいたよ。
塾で4年間講師をして、
毎年20人くらいの受験生と接してきました。
中学受験が子どもにとって良い経験になっている子もいれば、
少数派ですが、心が壊れる寸前まで追いつめられる子もいます。
この記事では、
子どもの心を壊す親のNG行動を実際の体験談とともに紹介します。
子どもにとってプラスの経験にしよう!
目次
嫌がる子どもに強制するのは親のエゴ
まず、中学受験が親のエゴだと感じる子どもは、
自分で中学受験をしたいと思っていません。
もっと遊びたい
勉強なんてしたくない
ママ・パパが言うからやっているだけ
こんな気持ちの子どもは受験がストレスですし、
希望の中学校にまず合格しません。
中学受験を嫌がる子どもに、なぜ中学受験をするのかを説明できていない親は、
親のエゴで受験させていると言えます。
子どもが嫌がっても、子どものために受験させたいと思うなら、
まず子どもに受験の必要性を理解させる努力をしましょう。
【体験談】子どもがおかしな行動に・・・
塾講師をしているとき、
小学6年生の女の子が急に教室を飛び出していきました。
女子トイレの個室に入って、カギをかけ、
声を掛けてもまったく返事をしません。
「〇〇ちゃん、大丈夫?」
「〇〇ちゃん、ちょっと出てきてお話ししよ~」
「・・・」
泣くわけでもなく、まったく返事をしないので、
だんだんこっちが怖くなりました。
結局、19時頃から21時過ぎまで個室にこもり、
お母さんが説得して22時頃に帰宅。
模試の成績が悪かったので、
お母さんに週5で塾を入れられてストレスが溜まっていたようです。
授業を取る親を断れないみたい・・・
外で遊ぶのが大好きな小学5年生の男の子。
5年生になったのと同時に週3回ほど塾に通うようになりました。
国語で、なりたいものについて書く作文問題を解いているときのこと。
50字程度書く問題なのですが、そこにはたったひと言・・・
”自由になりたい”
子どもを壊す親のNG行動
行動としてSOSを出す子の親は、こんな特徴がありました。
特徴1:週6日で塾に通わせる
塾が開いている日には毎日通わせ、
授業がなくても自習室で勉強するように指示する親。
1日6時間、ひどいときは8時間以上塾にいる子もいました。
小学生は長時間やればよいというものではなく、
集中力も限界があります。
塾に行かせておけば合格すると思っている親の典型例です。
特徴2:常に横で監視する
家で勉強しているとき、
横にぴったり張り付いて教えている親御さんがいます。
その子どもは、
塾にくると教えてくれるのを待つ子になっています。
次に何を考えたらよいか、指示されないと分からない。
試験中は学力だけでなく、
時間配分や問題の取捨選択を自分で決めることも重要です。
いつも親に一歩先を教えてもらっている子は、
たいてい分からない問題があるとパニックになります。
中学受験には親のサポートが重要なのは間違いないのですが、
精神面、体調管理、勉強の計画が大きいと思います。
特徴3:模試の点に一喜一憂する
模試の点に一喜一憂するのは子どもであり、
親はどんと構えていないと子どもが不安になります。
どんな点数でも親は子どもの味方であり、
常に応援していることを伝えましょう。
子どもが親の顔色を窺って勉強していたら、
その受験は親のエゴです。
特徴4:親の精神が不安定
中学受験は子どもにとって大なり小なりストレスがかかります。
もちろんそのストレスが成長に繋がることも多いのですが、
子どもが時々不安定になったり疲れたりするのは当然です。
親も一緒にイライラしたり不安定になっていては、
子どもは安心して心のうちをさらけ出せません。
子どもがやる気なら中学受験は良い経験になる
中学受験が親のエゴかどうかは、子どもと親次第です。
子どもが前向きに取り組んでいれば、
中学受験は良い経験になります。
自分でやりたいスポーツがある、
かわいい制服が来たい、
塾の友だちに負けたくないなど、
理由はなんでも良いのです。
中学受験のきっかけは親だとしても、
子どもが自分でやりたいと思っていることが大切。
主体性のある子どもは、
受験の準備が遅くても短期間で集中して結果を出します。
子どもの様子をよく見てサポートしましょう。