Linuxの実務経験がないのに突然LPICを取ることに…
Linuxにログインしたことのない初心者でも、
LPICレベル1(101、102)に合格した勉強方法をご紹介します。
※LPICレベル1を取得するには、101と102の2つの試験に合格する必要があります。
こんな人におすすめ!
- Linux経験がない・少ないのにLPICを受ける人
- 1か月以内にLPICを受ける人
目次
LPICレベル1(101)の勉強方法
LPICレベル1(101)の勉強方法を紹介します。
あずき本を2周読む
まず、『Linux教科書LPICレベル1』(通称あずき本)を1週間で2周読みます。
↓あずき色だからあずき本…
章末問題はやりますが、模擬試験はまだやりませんでした。
ファイル操作やテキスト編集はイメージがつきやすくサラサラ読めましたが、
パッケージ管理はオプションが多すぎてこの時点では理解不能。
後で練習問題をやるうちにだんだん覚えてくるので、
この段階では細かいところまで覚えていなくて全然大丈夫です。
pingtで練習問題を解く
2週間くらいでpingtの練習問題をやり込みます。
101の範囲なら無料で全問題解けるのでとてもおすすめです。
(102からは有料)
はじめは解けなくて当たり前。
1周目はあずき本で該当箇所を調べながら進めます。(時間がかかります)
1周目は時間がかかるので1週間強かかりました。
2周目からはひたすら問題演習。
やるたびに1周する時間が短くなります。
3周はやったほうが良いです。
あずき本の模擬試験で仕上げ
本番のつもりであずき本の模擬試験にチャレンジ。
1回目は60問中35問くらいしかできなかったですが、
ちゃんと復習すれば2周目は50問以上解けます。
あとは試験までpingtと模擬試験の復習をして臨みます。
LPICレベル1(101)の勉強期間
LPICレベル1(101)の勉強期間は約1か月でした。
1日1~2時間(スキマ時間+1時間) × 1か月で十分合格できるレベルの試験です。
LPICレベル1(101)試験の感想
試験問題は60問、合格基準はおおむね65%です。
・あずき本・pingtと全く同じ問題:20問
・あずき本・pingtの類似問題 :25問前後
(まったく同じではないが聞かれ方が違う)
・初見の問題 :15問前後
(うち、全然見当もつかないのが5問程度)
問題の難易度はあずき本やpingtより高いです。
慌てずに、まったく同じ問題と類似問題を落とさないことが大切。
LPICレベル1(102)の勉強方法
基本は101と同じです。
ただ、102のほうがITパスポートや基本情報技術者試験と重複するので、
多少IT知識がある場合は勉強量が少なくて済みます。
あずき本を2周読む
まず、『Linux教科書LPICレベル1』(通称あずき本)を1週間で2周読みます。
章末問題はやりますが、模擬試験はまだやらないところは101と同じ。
101と違うところは、各章に優先順位を付けて読めるところ。
101はLinux初心者にはすべて初めての分野ですが、
102はLinux初心者でもSE経験や社内システムに関わったことがあれば有利です。
ネットワークやID管理のところは結構飛ばし読みできました。
pingtで練習問題を解く
2週間くらいでpingtの練習問題をやり込みます。
102の試験範囲は有料です。
わたしはレベル2まで受けるつもりだったので、
半年の期間で申し込みました。(税込み4800円)
pingtの料金は安いと思えました。
pingtは試験のコースを選ぶわけではなく、
無料/有料かを選ぶだけです。
有料会員の間はどの試験問題でも解き放題!
LPICレベル2以降やCCNAなども考えていれば有料会員はお得です。
1周目はあずき本で該当箇所を調べながら進めますが、
101よりは時間がかからなかったです。
(ITパスポート程度の知識でも十分有利)
1週間で楽に3周できました。
あずき本の模擬試験で仕上げ
101と同様、本番のつもりであずき本の模擬試験にチャレンジ。
1回目は60問中40問、2周目はほぼ満点でした。
LPICレベル1(102)の勉強期間
LPICレベル1(102)の勉強期間は約3週間。
1日1~2時間(スキマ時間+1時間) × 3週間、
ITの実務経験があれば2週間でも合格できそうなレベルです。
101に比べると、じっくり理解するという段階が必要なかった気がします。
LPICレベル1(102)試験の感想
試験問題は60問、合格基準はおおむね65%です。
・あずき本・pingtと全く同じ問題:20問
・あずき本・pingtの類似問題 :20問前後
(まったく同じではないが聞かれ方が違う)
・初見の問題 :20問前後
(うち、全然見当もつかないものはありませんでした)
101よりは問題のバリエーションが少ない気がします。
難易度はあずき本・pingtと同じかやや高め。
ネットワークなどで点数が稼げる人は落ちるリスクが少なめの試験です。
LPICレベル1のおすすめの本・参考書
おすすめの参考書は何度も出てきたあずき本です。
他にはスピードマスター(通称:白本)が有名ですが、
使用しなくても合格できました。
絶対に落ちたくない人、pingtの解説だと簡潔に感じる人は
念のために取り組むと良いかもしれません。
練習問題にpingtもかかせません。
あずき本だけでは練習量が足りないことに加え、
自分の間違えた履歴が記録できるので、弱点を集中して対策するのに適しています。
試験のバージョンは頻繁に改訂されます。
参考書を購入するときは、
必ずバージョンが最新かを確認してください。
バージョンが古いと新機能が含まれていないので大変なことに…
2020年10月時点のLPICレベル1の最新版はversion5.0です。
Linux初心者が合格するためのコツ
Linux初心者が合格するためのコツは2つあります。
記述問題対策
LPICには記述問題があります。
(問題数はランダムですが、5~10問くらい出ます)
コマンドと設定ファイル(ディレクトリ)名を答えさせるものが多いです。
実務経験、実機で操作した経験がないと、
記述問題の答えがスラスラ出てきません。
重要な設定ファイルやコマンドは一度書く(打ち込む)と良いです。
初心者向け教本を使う
もし前提知識がなさ過ぎてあずき本を読み進められない場合は、
初心者向けの教本を1つ読んでからあずき本に取り組むと良いです。
「あずき本がチンプンカンプンで読めない」と相談されたら
いつも勧めているのがこちら!
とにかく分かりやすい、やさしい言葉で書いてあります。
レベル1に受かるだけならこの本とpingtだけでも十分。
ただ、仕事でLinuxを使うなら
あずき本が読めるレベルにはなったほうが良いと思います。
まとめ:LPIC101、102は各1か月で合格できる試験!
・あずき本で概要を理解してpingtで問題演習をする
・勉強期間の目安は101、102それぞれ1か月間
・典型的な問題を落とさないことが大切
・あずき本・pingtだけで合格は可能
・記述問題対策をおろそかにしない
・知識がまったくないときは初心者向け教本を先に読む
LPICレベル1はLinux経験がなくても合格しやすい試験です。
受験料が高いので、あずき本とpingtで万全の体制を整えて受験しましょう!