厚黒学はホウヘイシュエと読みます。
中国人の間でとても有名な厚黒学。
華僑の成功哲学の内容をまとめました。
目次
厚黒学の読み方は?
厚黒学の読み方はホウヘイシュエ、
日本ではハラグロ学とも言われます。
ハラグロ学と言われるのは、厚黒学の基本原則が理由です。
厚黒学の基本原則
厚黒学の基本原則は
”面の皮は城壁より厚く、腹の中は石炭より黒く生きよ”。
中国人にビジネスセンスがあるのは否定できない事実。
厚黒学に秘密があるのかもしれません。
厚黒学が生まれた時代背景
厚黒学とは、李宗吾が数々の英雄の行動を分析した研究書です。
この本が発表された清末期の中国は
欧州や日本の脅威にさらされていました。
李宗吾「中国が衰退したのは儒教的価値観のせいだ!」
李宗吾はそれまでの儒教的価値観を否定して、
中国を救う成功哲学として厚黒学を発表しました。
厚黒学の唱える面の皮の厚さ
厚黒学での面の皮の厚さは、
心の強さ・成功への信念の強さです。
自分の目的のためには手段を選ばない
目的達成までの最短距離を進むためには、簡単に前言撤回する
目的が絶対であり、手段にはこだわらない
厚黒学の唱える腹黒さ
厚黒学での腹黒さは、
成功のために自分の感情に振り回されない冷徹さ。
目的達成のためには自分の感情は後回しにできる
目先の利益では感情を動かさず、常に最終的な目的だけをみつめる
どう転んでも自分が得をするように計画する
厚黒学は完全な利己主義?
基本原則や考え方を知ると、
厚黒学=完全な利己主義に思えるかもしれません。
ただ、李宗吾は”厚黒学で利己を追求するのは最も卑劣な行為”
と記しています。
厚黒学で社会全体の利益を図るのは至高無上の道徳
なのだそうです。
中国全体を繁栄させたいという発想から生まれたが故かもしれませんね。
ただ、社会全体にどう利益を還元していくかは踏み込んでいません。
厚黒学を読んだ感想
実際に厚黒学を読んだ率直な感想です。
中国人を理解する助けになるかも?
わたしが働いている会社でも中国人の採用が増えてきました。
中国人だからといってひとくくりにするわけではないですが、
やはり文化の違いはあります。
日本人ならもやっとする態度や主張は、
手段より目的を重視するという価値観で動いているのかも!
と思い当たることが多々ありました。
悪徳政治家マニュアルっぽい!
どうやって偉い立場にのし上がり、
そして自分がいかに有利に得をするように考えるか。
時代劇の悪代官やテレビドラマの悪い権力者を
つい連想してしまいました。
自分の目的に正直になることを包み隠さない本です。
人としての正しさや善を問題にしない潔さ
人としてこうあるべき、という精神論がほとんどありません。
ハウツーに徹底しています。
潔くて清々しいレベルです!
厚黒学を知りたい人へ:本の紹介
会社や日常でそのまま使うと、
冷たい人・自分のことしか考えない人という評判が立ちそうな厚黒学。
今まで触れたことのない価値観を知れました。
和を重んじる日本で使うには注意が必要ですが、
目的のために手段は選ばない、自分の感情さえも捨てるストイックさは、
大きく成功するために必要な要素なのかもしれません。