小論文で800字以内はどのくらい書く?書けない・字数が足りないときの対処法

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大学受験などで字数指定のある小論文では、

どのくらい文字数を書けば良いのか迷いますよね。

 

受験の小論文では800字以内の指定が多いです。

800字以内では最低9割、つまり720字は書くようにしましょう。

 

文字数が足りないときの対処法もあわせてご紹介します。

 

わたしは塾講師を4年していて、小論文の添削もしていました。

国立大学の受験で、800字の小論文を書いて合格した経験もあります。

 

自分の意見を書きなれていないから小論文が苦手・・・という生徒が多かったです。

800字は練習次第であっという間に書けるようになります。

800字以内の小論文では9割の720字以上書く

 

“~以内”という文字数指定の場合、

9割書けば文字数不足の減点にならないことが多いです。

 

1行40字の回答用紙なら、空欄は2行までが目安。

 

8割未満だとそもそも採点されない学校もあります。

 

最低でも9割の720字、

どうしても思いつかない・時間がないとしても8割の640字は絶対に書きましょう。

 

800字”程度”の小論文だったらどのくらい?

~以内ではなく、“~程度”の場合の目安は前後1割ほどです。

 

つまり、800字程度なら720字~880字くらい。

解答用紙も800字+2~3行用意されている場合が多いです。

 

小論文の文字数が足りないときの対処法

 

どうしても小論文の文字数が足りない・800字近くまで書けない場合は、

次の2つを試してみましょう。

1:具体例を入れる(1~2行足りない場合)

 

2:反論に答える (3行以上足りない場合)

 

対処法1:具体例を入れる

論拠の部分を膨らませて、具体例を追加します。

 

たとえば、在宅医療の賛否がテーマの場合、

賛成の論拠として”人生を終える場所を選ぶ権利がある”と述べたとします。

 

家で親族を見取ったエピソードや、家に愛着のある祖父母の思い出話、

人の感情と場所が結びつく例などが具体例として付け加えられるでしょう。

 

個人的なエピソードは客観的な事実としては弱いため、

文字数を書き過ぎないように注意しましょう。

 

客観的な事実やデータを具体例として盛り込めるほうが説得力が増します。

 

対処法2:反論に答える (3行以上足りない場合)

具体的なエピソードを入れるくらいでは文字数が足りない場合、

想定される反論を設定してそれに答えると、文字数が稼げて主張のサポートもできます。

 

たとえば、在宅医療がテーマなら、

”病状が急に悪化したら、対処が間に合わないのでは?”

”生活の介助などで家族の負担が増えるのでは?”

という反論が浮かびます。

 

そもそも小論文のテーマは単純に賛成・反対が決まらないものが選ばれるので、反論を思い浮かべるのは難しくないでしょう。

 

反論が思い浮かんだら、

自分の主張+論拠のあとに反論とその答えとして付け加えます。

(例)

 

病状が急に悪化したら対処が間に合わないという反対意見を持つ人もいます。

 

⇒確かに、~ (いったん反論を受け入れる)

 

⇒しかし、~(反論にさらに反論)

この形なら3文以上増やせるので、100字以上足りない場合に効果的です。

うまく反論が返せないときは?

反論に対する反論がうまく思いつかないときは、

条件付きの結論に変えてしまうのもアリです。

【条件つき結論の例】

 

・医師不足の地域を除けば、在宅医療に賛成。

・家族が快くサポートしてくれる場合は、在宅医療に賛成。

 

など

 

基本的な賛成・反対の立場、主張は変えないことがポイント。

”問題に正面から答えているか”は重要な採点基準です。

 

主張があいまい・はぐらかしている・問いに答えていないと判断されると、大きな減点になります。
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結論部分だけで字数を調整するのはNG

 

字数が足りないからと言って、

最後の結論部分だけを引き延ばして字数調整するのはNG。

 

10文字前後の調整なら良いのですが、

かなり字数が足りない場合に結論部分だけでなんとかしようとすると、

文字数稼ぎの印象が強くなってしまいます。

 

小論文の構成を思い出してみましょう。

【小論文の構成】

 

・主張・結論

 

・主張の論拠(具体例、反論なども含まれる)

 

・結論

一番文字数を付け足しやすいのは論拠の部分です。

 

ほとんど書き終わってから字数が足りない!と焦るのは失敗のもと。

 

まずは書き始める前におよその文字量を把握し、

足りないようだったら論拠を厚くするようにしましょう。

 

小論文における各段落の文字数の目安は?

指定された文字数に関わらず、1:2:1が目安です。

【800字小論文の文字数の目安】

 

 主張・結論:主張の論拠:結論

 

 =      1  :  2      :  1

 

 =  80~160: 480~600 : 80~160

 

何度か小論文の練習すれば、

”いくつ理由を書いたら何文字くらい”という感覚が掴めてきます。

 

3つ理由が浮かべば480~600字は書きやすいです。

 

2つしか理由が浮かばなかったときは具体例を厚くしたり、

反論に答えるパートを入れたりしましょう。

まとめ:800字以内の小論文は720字以上は書く!

・800字以内の小論文は9割(720字)以上埋める

 

・8割未満だと採点されない可能性もある

 

・字数が足りないときは具体例を入れるor反論に答える

 

・結論を引き延ばして字数稼ぎをしない

 

・主張:論拠:結論=1:2:1

 

小論文は型・構成を知って書き慣れれば、それほど怖くありません。

 

書きやすいテーマ・書きにくいテーマはどうしてもあります。

 

書きにくいテーマでも字数が足りないときの対処法を知っていれば、

落ち着いて論拠の部分を膨らませることができます。

 

もし800字まで書けない・字数が足りない人は、

事前に練習してみてくださいね!

 

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小論文に苦手意識のある人向けの参考書を2冊紹介します。

 

 

学習参考書以外で、論文がよくわかる本はこちら。

大学生向けに書かれているので、参考書ほど受験への即効性はないですが、

大学で取り組む論文の先取りもできてモチベーションが上がります。