数年前から”自己肯定感”というキーワードを聞くようになりました。
教育や心理学の分野でよく目にします。
しかし、自己肯定感が高すぎて周囲に迷惑をかけている人、
言葉を選ばすに言えば、”自己肯定感が高くてウザい人”がいます。
ますます自分の自己肯定感が低くなってしまうかも・・・
”自己肯定感は高ければ高いほどよい”と思っていましたが、
違うのでしょうか?
自己肯定感が高くてウザい人は、本当は自己肯定感が低い場合があります。
自己肯定感の前に必要な自己受容をせずに自己肯定感だけ上げようとすると
ウザい人になってしまいます。
※自己受容とは、ありのままの自分を受け入れることです。
この記事では、自己肯定感が高くてウザい人の特徴と自己受容が大切な理由を紹介します。
★参考にした本★
目次
自己肯定感が高くてウザい人の特徴
自己肯定感は本来高いほうが良いとされるものなのに、
ウザいと思われてしまう人はどんな人でしょうか。
他人の話を聞かない
自己肯定感が高すぎる人は「自分が正しい」と思っているので、
他人の話を聞きません。
もっと良くなるための建設的なアドバイスだとしても、
「これがわたし(オレ)だから!」と拒絶してしまいます。
と思っているようです。
自己肯定感が高いからこそ、
柔軟に他人の意見を受け入れられるはずです。
自分は悪くない(他責思考)
自己肯定感が高すぎる人は、「自分は悪くない」という気持ちが強いです。
問題があったら自分は悪くない(はず)なので、
他人や環境のせいにします。
自分が悪い、自分に原因があると考えるのは成長の第一歩。
自己肯定感が高い人は、自分の問題やミスを素直に反省できるはず。
自信過剰
人を認められないのも自己肯定感が高くてウザいと思われる人の特徴。
とにかく自分に自信があるので、
他人と比較して自分が優れていることを言いたくて仕方ない人が多いです。
他人を落として自分の自己肯定感を上げていると言えます。
自己肯定感が高い人は他人と比べたりしません。
他人と比べなくても自分を肯定できる人が自己肯定感が高い人です。
自己肯定感が高くてウザい人=自己肯定感が低い人
ここまでご覧の通り、
自己肯定感が高くてウザいと思われている人は、実は自己肯定感が低い人の可能性があります。
自己肯定感が低い人は自信がないと思われがちですが、
セルフイメージが自分より良すぎてプライドが高いとも言われます。
セルフイメージが現実の自分と違い過ぎて、
その現実を受け入れられないから他者との比較や自分を誇示する言動になるのです。
セルフイメージと現実の姿が一致していないにも関わらず、
セルフイメージを信じようとすると心にストレスがかかります。
無理やり自己肯定感を高く保つのも健全とは言えません。
自己肯定感が高くてウザい人との付き合い方
もしも自己肯定感の低さを隠すためにニセモノの自己肯定感を持っている人がいたら、
どう付き合えばよいでしょうか。
できれば距離を置くのが良いです。
他人を変えようというのは無駄な努力に終わることが多いので、
そっと離れましょう。
もしどうしても離れられない関係(職場の同僚や親戚など)なら、
相手をほめて自己肯定感を上げてあげます。
自己肯定感の前に自己受容が大切
自己受容とはありのままの自分を無条件で受け入れること。
事実を否定して受け入れられないと、改善しようという気が起きません。
改善する=改善すべき問題があると認めることですからね。
自己肯定感は自分に対して肯定的に評価することですが、
自己受容はダメな部分もダメな部分として受け入れるところが違います。
ダメな部分を無理やりポジティブに変換せず、
ダメなところもあるけどいいところもあると受け入れます。
良いところを伸ばすほうにがんばることもできます。
自己肯定感を上げるにはまず自己受容が必要です。
『自己肯定感の教科書』では、自己受容は木の幹に例えられています。
ちなみに、木の根っこは自尊感情です。
まとめ:本当に自己肯定感が高い人はウザくない!
・自己肯定感が高くてウザい人の特徴
‐他人の話を聞かない/人のせい/自信過剰
・自己肯定感が高くてウザい人は自己肯定感が低いかも
・自己肯定感が高くてウザい人とは距離を置こう
・自己受容で欠点もそのまま受け入れよう
自己肯定感が高くてウザい人が周りにいると、
自己肯定感は高くてもダメなんじゃないか?と思ってしまいますよね。
その人は自己肯定感が低くて自己受容できていないのかもしれません。
そっと距離を置くか、ほめて自己肯定感を上げてあげましょう。