教育虐待の事例と影響!受験生の親は注意したい教育熱心との境界線は?

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2018年3月に、

教育虐待の末に娘が母親を殺害してしまうという事件がありました。

 

母親は娘が医学部に入ることを希望し、9浪させていたそうです。

 

自由な時間を与えず、勉強のことも勉強以外のことも管理していた、

まさに教育虐待ですね。

 

わたしは学習塾でアルバイトをしていましたが、

教育熱心な親と教育虐待は紙一重だと思いました。

 

特に子どもが小さい中学受験では、

過干渉な親が多かったです。

 

この記事では、教育虐待の事例とその影響、教育虐待をする親の特徴を紹介します。

 

本当に子どものためを思っている教育熱心な親なのか、

親自身の見栄や願望で教育虐待に踏み込みそうなのか、

チェックしてみてくださいね。

教育虐待の事例

教育虐待とは、教育を理由に子どもに度を越した勉強量を課して心理的に追い詰めること。

 

勉強だけでなく、スポーツやピアノの習い事を強要することも当てはまります。

教育虐待の事例を紹介します。

 

子どもに勉強や習い事のスケジュールを詰め込む

朝から晩まで子どものスケジュールを勉強や習い事でいっぱいにしていると、

子どもは心理的に追い詰められ、また心が休まる時間が与えられません。

 

勉強や習い事がすべてのような気持ちになってしまいます。

 

受験期は朝10時から夜9時くらいまで

塾に通わされている小学生もいました。

 

本人がやりたくて通っているとしても夜9時は遅いし、

どう見ても親に通わされているといった印象でした。

 

その子は、

「家にいたら親が横にいて勉強することになるので塾のほうがマシ」

と言っていましたね。

 

勉強の時間を長く取ればそれだけ頭が良くなる、というのは、

勉強で成果を出したことのない人の発想だと思います。

 

学歴コンプレックスは親自身の問題なので、

子どもに押し付けないでほしいですね。

 

子どもの行動を細かく管理する

勉強のスケジュールだけでなく、一挙手一投足まで管理するのは教育虐待です。

 

友だちと遊ぶ時間を奪ったり、遊んで良い友だちを親が選んだりするのは、

子どもの世界を狭めてしまいます。

 

食べるものや着るものまで選んでしまうのは、

子どもが1人では何もできない大人になってしまいますよね。

 

教育虐待をする親は子どもを心理的に支配しようとするので、

自分がいなければ何もできない状態にしてしまうようです。

 

子どもの進路を決める・希望を無視する

子どもに進学先や将来の夢を聞くと、代わりに親が乗り出して答えてしまうなど、

自分の人生と子供の人生を重ね合わせている親は注意が必要です。

・自分は学歴が高卒で出世できなかったから、子どもは絶対に良い大学に行かせたい

 

・医者になりたかったけど医学部に入れなかったから、子どもは絶対に医者にしたい

 

・ピアニストになれなかったから、娘は絶対ピアニストにしたい

など、自分が叶わなかった夢を子どもに投影するのは危険です。

 

親には親の、子どもは子どもの人生があります。

 

子どもが親の夢を代わりに叶えるように努力するのではなく、

自分の人生がもっと良くなるように努力すべきです。

 

子どもが自分の意志で親と同じ職業を志すのは、

とても素敵だと思います。

成績が悪いと人格を否定する

教育虐待をする親は子どもを見ずに、成績や合否結果を見ています。

 

テストの点が悪いとどなる、暴言を吐くなど、

子どもの人格を無視してしまいます。

 

結局は親の見栄のため、

医学部に合格した〇〇ちゃんのお母さん/お父さんという地位が

ほしいために行動しています。

 

”子どものため/あなたのために言いたくないけど言っている”

という気持ちが芽生えたら、

本当にそれは子どものために言っているのか考えてみましょう。

 

子どもの受験が気になるあまり、

子どもの様子ではなく点数や判定結果が気になっていたら注意が必要です。

 

教育虐待の影響は?

 

教育虐待を受けた子どもは、

自尊心や自己肯定感が低く、自分で物事を決められない傾向があります。

 

親がびっしり入れたスケジュールをこなす日々を送っていたら、

自分の頭で考えなくなっても不思議ではありません。

 

また、親の支配から逃れるために非行に走ることもあるそうです。

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教育虐待の原因は?教育虐待をしやすい親とは?

 

教育虐待をする親は、次のような特徴があります。

 

・学歴コンプレックスがある

自分が学歴で苦労したり、自分の叶えられなかった夢を叶えさせようと、

子どもに期待をかけ過ぎてしまいます。

 

・育児に専念している

専業主婦など、子どもの育児に専念していて、

子どもの成績が悪い=自分の責任と強く感じてしまう人は、

教育に入れ込む傾向があります。

 

まとめ:教育虐待は子どもの人権を無視している

教育虐待は教育熱心とは違います。

自分の願望やコンプレックスを満たすために子どもを利用しているだけです。

 

教育虐待かも?と思ったら、

自分のために子どもに勉強を押し付けていないか?

子どもの気持ちをしっかり受け止めているか?

をよく考えてみましょう。

 

子どもの力を信じて、

子どもの人生をそっと応援するくらいが

ちょうどよいのかもしれませんね。