給食ハラスメントとは?なぜ起こる?給食は絶対残してはいけないの?

アイキャッチ_給食ハラスメント

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給食ハラスメントという言葉を聞いたことがありますか。

 

給食ハラスメントとは給食の完食を強要すること。

給食を食べ終わるまで居残りさせる、無理やり食べさせるなどが該当します。

 

好き嫌いが多いお子さんや食が細いお子さんがいたら心配ですよね。

 

給食ハラスメントは防がなければなりませんが、

子どもが自由に給食を残すことも教育上の問題があります。

 

この記事では、

給食ハラスメントとは何か?なぜ起こるのか?

給食を残す是非を紹介します。

 

 

給食ハラスメントとは

給食ハラスメントとは、給食の完食を強要することです。

 

2017年では小学校教諭が生徒に給食を強要し、

嘔吐させた事件がありました。

 

給食に関する行き過ぎた指導を、給食ハラスメントと呼びます。

 

【給食ハラスメントの例】

 

・嫌いな野菜が食べられなくて放課後まで残された

 

・食べ終わるまで別室に連れていかれた

 

・無理やり口に入れられた

 

・班で連帯責任(食べれない子の分は同じ班の子が食べる)  など

このような事態が続くと、

給食の献立を見るだけで緊張する、給食の時間がゆううつになる、

といった悪影響を及ぼします。

 

悪化すれば不登校や会食恐怖症(人前で食事をするのが不安)になってしまうことも。

 

給食ハラスメントには地域差もあるようです。

 

わたしが約25年前に通っていた神奈川県の小学校では、

給食ハラスメントのような思い出は1つもありません。

 

しかし、愛知県の小学校に通っていた主人は、

頻繁に見かけたそうです。

 

関西地方のほうが厳しいのでしょうか・・・

 

給食ハラスメントはなぜ起こる?

教員が給食に関する指導を受けておらず、

自分の価値観で指導していることが原因と言われています。

 

栄養バランスの取れた食事を取ることや

食べ物の生産者・調理者に感謝する気持ちの大切さは学んでも、

具体的に給食を食べない子にどう指導すればよいかという指針はないそうです。

 

自分が受けてきた給食指導や食べ物に対する価値観が基準になっているので、

ある子どもにとっては行き過ぎた給食ハラスメントになっていることに、

教員自体が気づいていないことがあります。

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給食は残して良いのか?

給食ハラスメントは是正されるべきですが、

給食は生徒が自由に残して良いのかと言われると疑問ですよね。

 

量が多くて食べられない、アレルギーなので食べられない、管理がずさんでおいしくない

といった納得できる理由があれば残すのも理解できます。

 

食べられる量は子どもごとに違いますし、

その日の体調によっても変わりますよね。

 

ただ嫌いだから、なんとなく食べる気分ではないから残すというのは、

教育上問題があります。

 

・食べ物を粗末にしても良い

・作ってもらった料理を残しても良い

・気に入らないことを我慢しなくて良い

 

そういった考えにつながることを是正する目的で、

給食の好き嫌いに厳しくしている先生が大半です。

 

給食ハラスメントは行き過ぎた指導を指し、

嫌いなものを残してはいけないという教育を否定するものではありません。

 

給食ハラスメントが疑われるときの対応策

まずは担任の先生に相談しましょう。

先生の実際の指導内容と、どのような考えで指導しているかを確認します。

 

問題があると思ったらその旨を伝えて、

解決しなければ学年主任の先生→教頭先生と相談していきましょう。

 

教師もののドラマなどではよく教育委員会が出てきますが、

いきなり教育委員会に相談すると学校側と壁ができてしまいます。

 

対立する覚悟なら良いですが、

ちょっと状況を確認したい、改善のお願いをしたいくらいなら、

まずは学校に相談しましょう。

 

好き嫌いをなくす努力も必要

嫌いなものを嫌いなままにしておくのは、

子どもにとっても良くないことです。

 

嫌いな食べ物があるなら、

家で調理法を工夫して苦手意識を克服していきましょう。

 

わたしはあまり料理が得意でないので、

忙しいときは栄養バランスの取れた宅配弁当noshを利用しています。

 

 

メインに副菜が3つついてきて、いろいろな食材が入っているので、

時短+食育にも活用しています。

ちょっと男性にはもの足りないかもしれませんが、

簡単なものをプラスして彩り豊かな食卓になりますよ。

アイキャッチ_nosh1noshのお弁当は足りない?物足りないときの工夫と冷凍お弁当のメリット

給食ハラスメントのNG対応例

学校に相談せずに自分の子どもだけなんとか対応しようとすると、

思わぬトラブルを引き起こします。

NG例:タッパーにこっそり入れて持ち帰る

タッパーにこっそり入れて持ち帰って処分するのは、

よくない対応方法です。

 

親がそうするように指示することは

先生の目を欺くように指示することになります。

 

先生にバレたときは信頼関係が崩れるでしょう。

 

また、クラスメイトに気づかれた場合、

「ズルしている!」と非難されるかもしれません。

 

本当に些細なことからいじめに繋がるケースもあります。

 

お友だちとの関係が悪くなる恐れもあるので、

こっそりと持ち帰るのはやめましょう。

 

NG例:特別に残しても良いように申し入れる

何かと理由をつけて、

自分の子どもだけ残しても良いように申し入れるのも良くありません。

 

他の保護者からひんしゅくを買います。

 

アレルギーや特別な配慮が必要な場合もありますが、

特別扱いをお願いするのは必要最小限にしましょう。

 

学校という集団生活の中では、子どもたちは特別扱いやひいきに敏感です。

特別扱いばかりされていると、子ども自身の教育にも良くありません。

 

NG例:給食費を払っているから残すのも自由

給食費を払っているから自由に残しても良い、という主張もNG。

 

たしかに給食費を払ってはいますが、

全国平均は月約4000円、1食250円程度です。

 

給食の材料費、人件費、設備費、光熱費を考えたら、

全額を保護者の給食費で賄っているわけではありません。

 

お金を払えば何をしても良いという価値観を

植え付けてしまう恐れもあります。

 

まとめ:給食ハラスメントは学校に相談!

先生が給食を食べるように厳しく指導して、

好き嫌いがなくなる子もいれば、もっと嫌いになる子もいます。

 

一律こう指導しておけば正解!というものがないので、

先生の価値観によって大きく指導が変わります。

 

給食ハラスメントは不登校やトラウマに繋がる可能性もあるので、

給食ハラスメントかな?と思ったら学校に相談しましょう。