女性インフラエンジニアの残業事情!休日出勤や夜勤、出張はある?

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インフラエンジニアは

障害対応で残業したり、システムの変更作業で休日作業や夜勤をすることはあります。

 

残業は平均すると月20時間程度ですが、月による変動が大きいです。

 

休日作業や夜勤はプロジェクトや担当業務によります。

 

わたしはIT企業で10年以上インフラエンジニアをしています。

 

ハードウェアやOSの保守をしていたときは

2か月に1回くらい休日出勤、

夜勤は数年に1度の大型案件のときだけでした。

 

セキュリティ系のプロジェクトは、休日出勤や夜勤はほぼありません。

 

この記事では、

インフラエンジニアの残業/休日出勤/夜勤/出張について紹介します。

 

思ったより時間外労働は少ないので、

「激務で体力的にしんどいかも…」と心配している人は参考にしてくださいね。

 

インフラエンジニアの残業はどのくらい?

 

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2019年)によると、

情報通信業の時間外労働は月平均20時間程度です。

 

ただ、20時間というのは平均であって、

構築プロジェクトのエンジニアは残業多め、

運用保守のプロジェクトでトラブルがなければほぼ定時という印象です。

 

【経験プロジェクトでの例】

 

・運用保守プロジェクト(ハードウェア、OS担当)

トラブルが発生したときだけ月30時間くらいの残業で、平均すると10時間以下。

通常はほとんど残業なし。

 

・構築プロジェクト

本番リリースまで半年の間は平均月20時間残業。

リーダークラスの人は打ち合わせが多く、50時間くらい残業していたようです。

 

・運用保守プロジェクト(セキュリティ)

ほとんど残業なし。

システム監査の時期だけ突発的に忙しくなる。(1~2週間程度、残業が発生)

他にも、構築案件で設計ミスが発覚したときなどは、

一時的に残業が多くなることがあります。

 

慢性的に残業が続くというプロジェクトは少ないですが、

短期間(1~3か月程度)に残業が急増するという現場はあります。

 

慢性的に残業が続く場合は会社からお客様に増員を申し入れたり、

内部で残業が増えている人をフォローします。

 

増員はお客様のコスト増につながるので、承諾してもらえない場合もありますが、

契約の担当範囲を超えて作業していないか見直したり、

改善が見られなければプロジェクトごと撤退することも。

 

会社の方針次第で対応は大きく変わります。

 

社員の労務管理がしっかりしていて、

お客様と交渉力のある会社を選びましょう。

 

残業が多い/少ないプロジェクトの特徴

ひとくちにインフラエンジニアといっても、

残業が多いプロジェクトと少ないプロジェクトがあります。

残業が多いプロジェクトの特徴

 

・構築のプロジェクト

新しいシステムを作り上げる構築案件は、

納期が厳しくて納期ありきのスケジュールになりがちです。

 

新しいサービスのリリースを発表しているときや、

保守サービスの終了(EOS:エンドオブサービス)のときなど、

もう日付が動かせないことが多いです。

 

もともとバッファ(予備の期間)を設けてスケジュールしています。

 

しかし、バッファでも吸収できないくらいの設計ミスが発生したときは

残業でカバーするしかありません。

 

・リリースしたばかりのシステム

リリースしたばかりのシステムは運用実績が浅いです。

 

めったに起こらない運用ケースや予期せぬ組み合わせの処理が発生した場合に

トラブルが発生する可能性が高まります。

 

もちろん、本番リリース前に一定期間テスト運用をしています。

 

しかし、データ量や実際のデータ、システムの負荷など、

完全に同じ条件・すべてのケースでテストすることはできません。

 

どうしてもリリースしたばかりのシステムは、

トラブルが多い傾向にあります。

 

・ハードウェアが多い大規模システム

インフラエンジニアは担当範囲にハードウェア機器が含まれていることが多いです。

(例)ハードウェア機器

 

サーバ、ストレージ(ディスク装置/テープ装置など)、

ネットワーク機器(ルーター、スイッチなど)

 

ハードウェア障害は一定割合で起こるので、

機器が多い大規模システムはハードウェア障害でのトラブル対応が多いです。

 

ハードウェア障害は直接メーカーのエンジニアに連絡が入ることもあるので、

すべてインフラエンジニアの担当ではありません。

 

しかし、メーカーのエンジニアが修理・交換に来る際のエスコートや結果確認

インフラエンジニアの業務であることが多いです。

 

残業が少ないプロジェクトの特徴

セキュリティ系、ITサービスマネジメント系の運用保守は残業が少ないです。

 

システムトラブルのときに中心となる部署ではないので、

イレギュラーなことが起こりにくいといえます。

 

数年に一度ある監査の時期だけ忙しくなります。

 

残業が少ないから良い現場?

働く環境としては残業が少ないほうが良いですが、

イレギュラーなことが起こる=残業が多い現場です。

 

技術者として新しいこと、ゼロから何かを作ることをしたければ、

残業の可能性がある現場のほうが仕事内容としては刺激的ともいえます。

 

「セキュリティの仕事は退屈だから、残業が多くても構築がいい!」

という人もいます。

インフラエンジニアに休日出勤と夜勤がある理由

 

インフラエンジニアに休日出勤や夜勤があるのは、

システムが停止できる時間に合わせて作業するからです。

 

大きなシステム変更や保守作業ではシステム停止が発生し、

システム停止できる時間はお客様によって異なります。

 

システムがサービスを提供している時間は、

当然システムを止められません。

 

また、サービス提供時間が終わってもバッチ作業(バックアップなど)があるので、

システムを止めて良い時間というのは限られています。

 

365日稼働しているサービスでは、月に1回程度の保守日が設けられ、

保守日が休日なら休日出勤が、夜なら夜勤があります。

 

システム停止を伴わない変更や影響範囲が限定されている変更なら、

平日の通常勤務中にできる変更も多いです。

インフラエンジニアの休日出勤

運用保守の現場にいたときは、月に1回の保守日が設けられていました。

(第3土曜日の〇時~〇時など)

 

特に急がない変更は保守日に実施し、

障害対応など急を要する変更は直近の土日どちらかに作業します。

 

案件の担当でなければ休日出勤がない月もあります。

だいたい2か月に1回は出勤、多い時で月に2回出勤がありました。

 

休日出勤は保守日の案件量によって忙しさが変わります。

 

1日に5つも6つも案件が重なると、

システム停止のタイミングを調整したり、

オペレーターへの依頼作業が滞って待ち時間が長かったりします。

 

最初から夜遅く終わるスケジュールになってしまうことも。

もちろん残業代はもらえます。

 

逆に案件が少なくて2~3時間で終わるなら、

「いつもより早く帰れてラッキー♪」という感じ。

 

わたしの会社では、

休日作業がどんなに早く終わっても代休は1日取れました。

(半休になったりしない)

 

インフラエンジニアの夜勤

システム停止が夜間のときは、インフラエンジニアも夜勤が発生します。

夜勤の場合は出勤時間をズラして調整することが多いです。

 

例えば、通常勤務は9時~18時のところ、

14時~23時にしたり、22時~翌朝7時にしたりなど。

 

22時~翌5時は深夜の割増賃金(25%アップ)がつきます。

 

夜勤は女性だとあまり頼まれないことが多いです。

 

特に夜の出勤だと、

通勤中の治安の問題や出社している人数が少ないという問題もあるので、

男性が担当するのが暗黙の了解となっているプロジェクトもありました。

 

10年以上インフラエンジニアをしていて、

夜勤は2回しかありません。

 

2回はどちらも3連休を丸々使った大型案件、

21時出勤~翌9時までの出勤でした。

出勤から帰った日は休み、さらに1日代休が取れます。

 

夜勤とはいかないまでも、

システムの負荷をかけないように20時以降に作業制限されていることがありました。

 

そのときは、13時~22時で出勤しました。

 

オペレータは夜勤前提の仕事

インフラエンジニアに夜勤のイメージがあるのは、

オペレーターと混同されている部分も大きいです。

 

オペレーターはシフト勤務なので夜勤前提。

長期的にキャリアを築きたい人にはおすすめできない職種です。

 

オペレーターについて詳しく知りたい方はこちらを参照してください。

運用オペレーターの将来性は?インフラエンジニアを目指すべき理由を女性SEが解説

インフラエンジニアに出張はある?

 

マシンルーム(機器の設置場所)や災害対策用のセンターに行く必要があるときは、

出張が発生します。

 

マシンルームが出勤しているオフィスと同一建物にある場合もあれば、

ない場合もあります。

 

自社ビルをお持ちのお客様は、

同一建物内にマシンルームがあることが多いです。

 

システム運用を丸ごとアウトソーシング(外注)しているお客様は、

アウトソーシング先会社のマシンルームを利用しています。

(マシンルームが辺ぴなところにあることが多い)

 

実際の機器を確認する作業は、

マシンルームに出張します。

 

災害対策用センターは、

災害時にシステムが止まらないように予備の機器を用意しているセンターです。

 

マシンルームと地理的に離れていないと災害対策にならないので、

たいていの場合は遠方にあります。

 

災害対策用センターでの作業で、関西に3回出張しました。

 

大きな変更や機器のリプレース(入れ替え)がなければ、

出張はそんなに発生しません。

マネジメント職になると残業や出張は増える

複数プロジェクトを管理するプロジェクトマネージャーや、

売上の責任を持つ部門のリーダーになると残業や出張は増えます。

 

エンジニア上がりのマネジメント職は、

残業が多くなりそうな現場に駆けつけてサポートすることも。

 

また、エンジニアとしての仕事だけでなく、

採用面接や会社説明会などの採用活動、

支店があれば支店への訪問などがあります。

 

営業活動を兼ねるマネジメントも多いです。

 

マネジメント志向のキャリアプランを進むと、

責任の重さや担当範囲の広さに応じて仕事も忙しくなります。

 

現場でエンジニアとして作業する場面は少ないので、

休日出勤や夜勤は減ります。

 

女性でマネジメント職の人は40代前後、

独身か育児がひと段落した女性が大半。

 

責任の重い仕事は、

仕事に専念できるようになってから割り当てられるのが実情です。

まとめ:インフラエンジニアは残業が変動しやすい

・統計によると残業は月20時間程度だが、月によって変動が大きい

 

・残業が多いのは、構築プロジェクトや運用実績が浅いシステム

 

・残業が少ないのは、セキュリティやITサービスマネジメント系

 

・システムが停止できる時間に合わせて休日出勤や夜勤がある

 

女性はあまり夜勤を頼まれない

 

出張はマシンルームや災害対策用センターに行くことが多い

 

・役職が上がればトラブル対応以外の残業・出張も増える

わたしが経験したプロジェクトや一緒に働いた他社エンジニアの話を元に、

リアルに残業や休日出勤、夜勤の事情をお伝えしました。

 

当然、会社やプロジェクトによって差があり、

ブラックな会社もあるようです。

 

実際に会社に働いている人や転職エージェントから情報収集をして、

エンジニアの働く環境を考えてくれる会社を選びましょう。

 

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【未経験OK】女性インフラエンジニアが選ぶおすすめの転職エージェント!

 

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